仕事で使えるシナリオや小説のプロットの書き方のコツ

仕事で使えるシナリオや小説のプロットの書き方のコツ

作家になると、避けては通れないものがプロットです。
ですが、慣れていない場合、いざ「プロットを書いてください」と言われたとき、どう書けばいいかわからないのではないでしょうか?
今回はそんな方のために、プロットの書き方についてを書いていきます。

プロットとは

プロットと言う単語を辞書で引くと、筋、しくみ、などと出てきます。
そのせいか、プロットをあいまいな形で覚えている人も多いです。

また、プロットと言うと個人の中でも定義が違っていたりします。
あらすじのようなものを思い浮かべる人もいれば、もっと詳細な箱書きレベルのものを思い浮かべる人もいるでしょう。
逆にネタ出しくらいの簡素なものと思う人もいます。

では、本来プロットとはどんなものなのでしょうか。
それは、作成するタイミングと目的に目を向けると答えが出てきます。

プロットを作成するタイミング

作品を作る際、以下の流れで作成していくことになります。
1.ネタ出し
2.プロット
3.箱書き(大、中、小)
4.初稿
5.修正稿
6.あらすじ

ネタ出しというのは、そのままネタを出していく段階です。
ここは本当にパーツのみでよいところです。
一つのネタをじっくり考えるというより、数を出すという段階になります。

ワンピースで言うと「海賊」+「ファンタジー」+「悪魔の実」
ブリーチで言うと「高校生」+「死神」+「斬魄刀」
僕のヒーローアカデミアで言うと「高校生」+「ヒーロー」+「個性」
デスノートで言うと「人の死を操るノート」

これは最初から上のように3つの言葉を組み合わせるのではなく、
単語を1つずつたくさん出して、その中から組み合わせるという方法もあります。
そして、この単語を元にブレストするといいでしょう。

箱書きについては、下記に詳しく解説した記事があるので、読まれてない場合は一読してみてください。
シナリオの書き方 箱書きの使い方

プロットの目的

プロットの目的は、上で出したネタを「どう面白く見せるか」を判断するために書くものです。
ネタ出しで出したネタを、どう調理するかというところです。

たとえば「人の死を操るノート」というネタを推理ものにするか、バトルものにするかで随分と作品の面白さが変わってきます。
「海賊」+「ファンタジー」+「悪魔の実」というネタも、ギャグテイストにするのか、シリアスにするのかで雰囲気が変わってきます。
つまり「何を見せていきたい」のかを書き、それを判断してもらうためのものです。

ここであまり面白さを感じてもらえないようなら、どう見せればいいかを練っていきます。
この段階で失敗しているのに、箱書き、初稿と進んでしまうと修正にかなり時間が掛かってしまいます。
最悪のパターンは、せっかく書いたのにお蔵入りとなる可能性もあります。
なので、ここでしっかり「面白い」と思えるものを作成しましょう。

プロットの目的がわかったところで、次は何を書くべきかを解説します。

プロットで書くべきこと

プロットは「面白いと思う要素」を書いていくことになります。
ここでよく間違えてしまうのですが、「どういう話か」を書いてしまう場合があります。
どう始まって、どう山場を迎えて、どう着地するかです。
つまりストーリーの要約ですね。
ただ、これはどちらかというと「あらすじ」になってしまいます。

もちろん、「誰が」「何をする」というのは書く必要があります。
これにプラスして、「この部分で面白さを見せる」という箇所を書く必要があるのです。

例えば、ワンピースのアラバスタ編を例にとってみましょう。
あらすじの場合は「アラバスタ王国を狙うクロコダイルを、アラバスタの王女ビビと共に倒し、王国を救うストーリー」となります。

プロットの場合はこれにプラスしていかなくてはなりません。
「裏で暗躍し、アラバスタ王国を狙うクロコダイル。
 王女のビビは国を救うために必死に、健気に頑張る。
 ここで必死な姿を描いて読者に感情移入させて応援させる狙い。
 そんなビビに手を貸すルフィたちは、クロコダイルたちと全面対決する。
 読者はビビに感情移入しているので、それを助けるルフィたちが頼もしくカッコよく描ける。
 命懸けという部分を強調することで、読者を感動させる狙い」
こういう形で書いていきます。

プロットは読者に見せるものではないので、狙いを書いても良いのです。
というより、狙いを書いておかないと「どこを面白いと思わせる」のかが分かり辛くなってしまいます。
つまり、プロットの段階ではエピソードで見せる必要がないのです。
「ここを」「こんな風に」「面白く書きたい」というものを見せるものとなります。

プロットで面白いとなれば、次に「エピソード」で「どうやってみせるか」を箱書きで考えていくのです。

まとめ

プロットは「エピソード」を簡易的にまとめたものではありません。
ストーリーの雰囲気や、どう面白く見せるかなどを客観的に見るものになります。

プロットがしっかりしていれば、エピソードの見せ方が間違えていた場合、他者が指摘しやすいです。
それは意図がわかっているので、読むときもその意図が反映されているかという観点で見れるわけです。

プロットを読んでもらって、「よくわからない」と言われることが多い場合は、上で書いたように「ここをこうして面白く見せたい」というのを書くといいでしょう。

補足

仕事の場合にのみ、注意点があります。
クライアントから「プロットを書いて欲しい」と言われた際は、相手が「どういうものが欲しいか」というのを書く前に確認しましょう。
クライアントとしては純粋に「あらすじのようなものがほしい」と思っている場合や、もっと詳しい「箱書きのような詳細」が欲しいと思っている場合があります。
プロットというと個人でブレがあるというのは最初に書かせていただきましたが、クライアントの方でもブレている可能性があります。
書いたものが無駄にならないように、必ず最初に確認しておきましょう。
自分が思うプロットと相手が望むプロットは違うかもしれないというのは、常に頭の隅に入れておくとよいでしょう。

それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。