過度なタスクを押し付けられたときの断る方法

過度なタスクを押し付けられたときの断る方法

その仕事をやってほしいと頼まれたから、その仕事をやる人がいないから、手伝ってあげたら自分の作業になってた。
気づいたら、いつの間にか自分のタスクが膨大な量になっていた。
そんな経験はないでしょうか?
今回は必要以上のタスクを振られないための対策に関して解説していきます。
※適正なタスク量を持っているという前提での話になります。作業量に余裕がある場合は別の話です。これは「サボり」を推奨する記事ではありません。

断るのはサボりではない

必要以上にタスクを抱え込んでいる人に多い思考として、「断ったらサボっている」と思われないかと恐れることがあります。
たしかに、何でもかんでも断ったり、話も聞かずに断ると心象が悪くなるでしょう。

ですが、うまく断ることができれば心象は悪くならず、逆に良くなることだってあるのです。
要は断り方次第ということです。

そして、この「サボる」という感覚は、自分が一生懸命タスクをこなしていれば、それはサボりではなく単に「適正な仕事量」なだけです。
たとえば、頼まれた作業を残業をすればこなせるのに、断って定時に帰ったら「それはサボり」じゃないかと思ってしまうのではないでしょうか?
私もこういうことを書いていますが、昔は結構そういう考えで、1、2時間残業すれば終わる量なら引き受けてました。

そもそも「残業」自体がタスク過多を示しています。
日本は昔から「残業する人が偉い」という風習があります。
いまだにそういう考え方をする人も多いでしょう。
そんな人からの頼みを断って、定時で帰るというのも気が引けるというのもわかります。

今では働き方改革でこのへんも見直されていますが、まだまだ根付いてはいないのではないでしょうか。
また、現場の雰囲気で定時に帰れないというのもあるでしょう。

ただ、そういう場合でも自分のタスクが溢れている場合は断るべきです。
(自分のタスクに余裕がある場合は別です)

では、どうやって断っていくかを、次で解説していきます。

相手は自分のタスク状況を理解していない

上司だとしても、管理者だとしても、正確に全員のタスク量を把握している人は少ないです。
そもそも、同じ仕事の量でも、個々の能力によって終わる時間や精度が違います。
それを把握するのはとても難しいです。

ここで勘違いしてはいけないのが、仕事は「早さ」だけが大事なわけではないということです。
多くの仕事をこなすことで、自分は仕事をしていると満足する人もいます。
ですが、仕事は「正確さ」「クォリティ」も重視するべきです。
自分が終わらせた仕事のクォリティが低く、結局他の人がやり直すでは、意味がありません。

仕事はバランスです。
「早さ」「正確さ」「クォリティ」のそれぞれをバランスよくやることが必要です。
(仕事の種類にもよります。早さを最優先にする場合もあれば、時間がかかってもクォリティを重視する場合もあります)

話を戻します。

基本的に、「相手は自分の状況を理解してない」と考えましょう。
理解してないので、適正なタスク量のあなたに対して「新しい仕事を頼む」のです。

では、その頼みをどう断ったらいいのでしょうか。

それは「説明」することです。
「自分は今、これだけの仕事をやっていますので、こなすのは厳しい」と自分のタスク状況を説明します。
そうすることで、相手に「これだけの仕事をやっている」という認識をもってくれます。

説明したとしても「それでもやってほしい」と言われることもあるでしょう。
そういう場合は「それでは、このタスクの終了を後ろにズラしていいか」という「交渉」をしましょう。

「単に新しい作業を受ける」のではなく、「この作業の代わりの作業を受けた」という形にするのです。
そうすれば、新しい作業が入っても、あなたの仕事の終わりの時間は変わらなくなります。

もし、「どちらのタスクの完了日もズラせない」と言われることもあるでしょう。
(リリース日が近いゲーム会社では、割とよくある話です)

その場合は「クォリティを落とすことになる」と忠告しましょう。
つまり、仕事の終わる時間ではなく、仕事の作業時間の削減をするという形です。

必ず「タスクのスケジュールの調整」か「タスクのクォリティの調整」をしてください。
そうすることで、自分を守ることができます。
結局は上司といっても他人です。
あなたの大変さは伝わらないものと考えておきましょう。
そもそも、そのあたりが考えられる上司は「適正な作業量をこなしているあなた」に作業を上乗せしません。

また、この「自分のタスク状況を説明する」のは「作業を断る」以外にもいいことがあります。
それは相手(上司)に「これだけのタスクをやっている」というアピールになるということです。
余計なタスクを断りつつも、うまくいけば評価が上がるというわけです。

プロフェッショナルの方が評価される

この辺りは下記の記事でも書きました。
絶対に見直した方がいい!ゲーム会社によくあるマルチタスクの危険性

ゲーム会社ではプロフェッショナルになる方が会社の中では評価が上がります。
ということは多くの作業を「低いクォリティ」でやるのではなく、一つの作業のクォリティを高めることをお勧めします。
数ではなく質を上げていく手法です。

数をこなすというのは、人数を投入すればできることですが、クォリティを上げるのは人数を投入してもどうにもなりません。
つまり、そうなればあなたは「専門家」となるわけです。
その作業は「あなたしかできなくなる」わけです。
そうなれば、自然と会社からの評価は高くなっていくでしょう。

また、クォリティが売りになれば、仕事を差し込みで頼まれた際に「クォリティが低くなる」という交渉がしやすくなります。
十中八九、相手はあなたに仕事を押し付けなくなるでしょう。

たとえば、残業することが会社の雰囲気だったするなら、新たな作業をするのではなく、今の仕事の質を高めるのがお勧めです。
(ただし、一つの作業に時間がかかりすぎと言われない程度にしてください。もしくは、それくらいの時間をかけただけあるクォリティを示してください)

さらにプロフェッショナルになれば、転職もしやすくなります。
数多く仕事をできるよりも、専門性がある方がアピールもしやすいですし、相手の会社にも「ほしい」と思わせることができます。

余談ですが「なにができますか?」という質問に「なんでもできます」と答えるのは止めましょう。
それは答えられるほどの知識がないから、とりあえずなんでもできると言ったと思われます。
なんでもできるとアピールするのではなく、ちゃんと自分がアピールできる分野をアピールしていきましょう。

以上が必要以上の作業を振られたときの対処法になります。
どんな仕事でも「交渉」は大切になっていきます。
ここが上手な人が出世していきます。
周りを見てみると「仕事できないくせに出世していく」人がいると思います。
そういう人はアピールと交渉が上手い人です。

そこを目指せとは言いませんが、自分の身を守ることと正統な評価を得るためには、頑張ってアピールと交渉をしていきましょう。

それでは今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。