■概要
人数:1人
時間:3分
■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ
■キャスト
啓一(けいいち)
■台本
啓一(N)「朝。それは一日の始まりにして、最大の戦いが繰り広げられる。寝起きが悪い俺にとっては、特にその戦いは激闘と言っても差し支えないだろう」
ジリリリリと、目覚まし時計が鳴る。
啓一「う、うーん……」
バンとスイッチが押される音。
同時に、ピタリと音が止む。
啓一「ふふ。……ぐー(寝息)」
再びジリリリリと目覚まし時計が鳴る。
啓一「う、うーん……」
バンとスイッチを押す音。
しかし、今度は音が止まない。
啓一「……」
何度もバンバンとスイッチを押す音。
だが、音は一向に止まない。
啓一「……くそっ!」
ガバッと起き上がり、目覚まし時計を掴む。
啓一「えっと、スイッチ、スイッチ……。ダメだ。眠くて目が開かない」
目覚まし時計は鳴り続ける。
啓一「うおおおお!」
床に目覚まし時計を叩きつける。
だが、目覚まし時計は鳴り続ける。
啓一「くそっ!」
目覚まし時計を掴み、机の中へ入れる。
若干、音が小さくなる。
啓一「……」
音は小さいがジリリリと鳴り続ける。
啓一「……こういうときは、耳栓をして、っと」
キュッキュッと耳栓をする音。
音が完全に消える。
啓一「……よし!」
ガバッと布団を被る音。
啓一「ぐーっ……(寝息)」
啓一(N)「朝。それは一日の始まりにして最大の激闘の時間。こうして俺は、今日も目覚まし時計に勝ち、学校に遅刻するのだった」
終わり。