【意味が分かると怖い話】ドローン

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■本編

ようやく、念願のドローンを買った。

 

最新の、ドローンとVRが連動しているやつだ。

ドローンの目線で見れるから、本当に飛んでる感覚が得られるって触れ込みで、今、大人気になっている。

なので、手に入れるのに相当、苦労した。

 

さっそく、VRの機器とドローンを同期させて、飛ばしてみる。

 

おおー! 本当に飛んでるみたいだ。

 

俺はその新しい感覚に、ドはまりして、ドローンを飛ばして遊ぶ日々が続く。

最近は白昼堂々と赤いコートを着た通り魔が出るというニュースがやっていたので、犯人がいないかななんて、軽い気持ちで見回っていたりもしていた。

まあ、見つかるわけもなかったけど。

 

そんなある日、俺は物凄いものを発見する。

……物凄いものというより、物凄いスポットだ。

 

俺のアパートから少し離れたマンション。

その10階に住む、美人のお姉さんが18時になると、着替えをするのだ。

微妙にカーテンが開いてるおかげで、隙間から覗ける。

まさに、ドローンだからこそ、見れるってわけ。

 

着替えるのを見られるのは毎日じゃないけど、一週間のうち、3日くらいの頻度だ。

規則性はないみたいだから、俺は毎日、決まって18時になるとマンションへドローンを飛ばした。

 

……今日はいないみたいだ。

 

ちょっとガッカリして、自分の部屋の方へドローンを戻す。

すると、赤いコートを着た、あのお姉さんの姿を見つけた。

 

そういえば、あの部屋の中以外でお姉さんを見るのは初めてかも。

散歩かな?

明日は着替えが見れるといいな。

 

そう思いながら、俺はドローンを回収するために、部屋の窓を開けた。

 

終わり。

■解説

お姉さんを見てから、すぐに窓を開けたということから、お姉さんは語り部のかなり近くにいることになる。

そして、窓を開けて、ドローンを回収したというところから、お姉さんに部屋の場所も見られたことになる。

そして、「白昼堂々と赤いコートを着て通り魔」をしているのはお姉さんで、返り血を浴びたお姉さんが着替えていた、ということも考えられる。

さらに、もし、お姉さんがドローンに嗅ぎまわられていると思っていたとすると、この後、語り部の元にお姉さんがやってくることになる。

 

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