絆創膏

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■概要
人数:3人
時間:3分

■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ

■キャスト
菜花(なのか)
大悟(だいご)
男子

■台本

〇学校のグラウンド。

菜花と他2、3人の女子と、5人ほどの男子が向かい合っている。

険悪な雰囲気。

男子の1人が、菜花をドンと押す。

男子「うるせーな! いいから、どけよ!」

菜花「いやよ。先に私たちが使ってたんだし、そっちのところを使えばいいでしょ!」

男子「サッカーするから、全面を使いてーの!」

菜花「知らないわよ」

男子「あん?」

男子が菜花の胸ぐら掴む。

大悟「うおおおおおお!」

大悟が走って来て、男子に体当たりする。

男子「なんだ、お前!」

男子と大悟が取っ組み合いになる。

〇学校・廊下

大悟が廊下を歩いている。

頬には絆創膏が貼られている。

そこに菜花がやってくる。

菜花「大悟」

大悟「おお、菜花」

菜花「今、帰り?」

大悟「おう」

菜花「私も。一緒に帰らない?」

大悟「ああ、いいぜ」

〇通学路

大悟と菜花が並んで歩いている。

菜花がチラリと大悟の絆創膏を見る。

菜花「ねえ、大悟」

大悟「ん?」

菜花「……まだ治ってないの?」

菜花が自分の頬(大悟が絆創膏を貼っている場所)を指差す。

大悟「あー、いや、まあ、治ってるけど」

菜花「なら、なんで、取らないの?」

大悟「……(顔を真っ赤にする)」

菜花「……?」

大悟「お前に貼ってもらったやつだから」

菜花「え?」

大悟「思い出だから、取りたくないんだ」

菜花がため息をつく。

菜花「もう。そんなこと思い出にしないでよ」

大悟「……けどさ」

菜花「また怪我したら、貼ってあげるよ、バンソーコー」

大悟「……」

菜花「でも……バンソーコーを貼るようなことはしてほしくないな」

大悟「どういうこと?」

菜花「怪我しないでってこと」

大悟「……な、なんで?」

菜花「好きな人に怪我して欲しいなんて思うわけないでしょ」

大悟「菜花―!」

大悟が菜花に抱き着こうとする。

菜花「きゃーーー!」

菜花に殴られる大悟。

〇教室

座っている大悟の頬には新しい絆創膏が貼られている。

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