鍵谷シナリオブログ

ランプの小さな魔人

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■概要
人数:4人
時間:3分

■ジャンル
ボイスドラマ、ファンタジー、コメディ

■キャスト
魔人
男1~3

■台本

魔人(N)「僕はランプの魔人の見習いをやっている。人間たちにいっぱいランプを使って貰うことで、僕は立派なランプの魔人になれるんだ。よーし、今日から、人間たちのお願いをいっぱい叶えちゃうぞ!」

場面転換。

魔人「ってことで、君のお願いを何でも1つだけ叶えてあげちゃうぞ!」

男1「……なんでも? 本当にどんな願いでもいいのか?」

魔人「うっ! あー、いや、その……僕の魔力だと叶えられない願いもある……かも」

男1「じゃあ、世界征服したいは?」

魔人「君のお部屋くらいなら征服できるかも」

男1「100億ほしいとかは?」

魔人「1万じゃダメかな……?」

男1「この女優と結婚したい」

魔人「ラッキースケベまでなら頑張れるよ」

男1「……全然ダメじゃん」

魔人「ごめんなさい……」

男1「小さい願いを1つか……。うーん。1つだけってのがなぁ」

魔人「……」

男1「うーん、うーん」

魔人「……」

男1「うーん、うーん」

魔人「……まだ決まらない?」

男1「あー、なんか、考えるの面倒くさくなってきた」

魔人「え?」

男1「もういいや。パスで」

魔人「えーー」

場面転換。

魔人「ってことで、なんでも一つだけ願い事を叶えちゃうぞ! 君の願いを言ってみて!」

男2「ふっ! くだらん。願い事というものは他人に叶えてもらうものではない! 自分で叶えるものだ!」

魔人「……」

場面転換。

魔人「……ということで、お願いを一つだけ叶えることができるんだけど、何かないかな?」

男3「願いを100個に増やしてくれ!」

魔人「あー、もうヤダっ! 人間なんて、大嫌いだよー!」

ピューと魔人が飛んで行ってしまう。

魔人(N)「僕、ランプの魔人になるのはやめて、普通に働いて暮らすことにするよ」

終わり。

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