鍵谷シナリオブログ

おっぱいバスケ

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■概要
人数:5人以上
時間:10分

■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ

■キャスト
高槻 怜奈(たかつき れいな)
朔(はじめ)
春斗(はると)
修(しゅう)
真(まこと)
卓(すぐる)
教頭

■台本

職員室。

怜奈「えーっと、テストの採点はB組からだったわよね……」
教頭「高槻先生。ちょっといいですか?」
怜奈「え? あ、はい」

立ち上がり、教頭の方へ歩いていく。

怜奈「なんですか、教頭先生」
教頭「もうすぐ高体連ですね」
怜奈「え? あーはい。そうですね」
教頭「……どこまでいけそうですか? バスケ部」
怜奈「あー、えっと……その、今年こそは一回戦突破をやり遂げてみせます!」
教頭「……」
怜奈「……」
教頭「高槻先生」
怜奈「はい……」
教頭「実はバレー部と剣道部から苦情がきてましてね」
怜奈「苦情……ですか?」
教頭「弱小バスケ部のせいで、体育館が使えないのはおかしいって、ね」
怜奈「いや、そういわれましても……。バスケ部も一応、部として認められてるんです。体育館を使う権利はあるかと……」
教頭「地区大会。優勝とは言いません。せめてベスト4に入ってください」
怜奈「そんなっ! 無茶ですよ!?」
教頭「できなかったら、廃部ということで。いいですね?」
怜奈「……」

場面転換。
体育館。

怜奈「ってわけなの」
朔「ふーん」
怜奈「ふーんって、ちょっと軽くない? いいの? 廃部になっても!?」
春斗「それは困るけど……」
怜奈「でしょ?」
修「けどさぁ、先生。そう言われて、はい、そうですかって勝てると思う?」
卓「そうそう。それで勝てたら、最初から勝てるって」
怜奈「そ、そんなのわからないじゃない! 猛特訓すれば一気に強くなれるって」
朔「そんなの漫画の中だけだって」
真「そうそう」
怜奈「だからって、このまま諦めるのもどうかと思うわよ」
卓「先生。一つだけ方法があるよ」
怜奈「なに?」
卓「特訓というムチに対して、アメを用意するんだよ」
怜奈「アメ?」
卓「そう……。それは――先生のおっぱいをもませてくれることです!」
怜奈「はあ!?」
真「おおお! それはいい考えだ!」
朔「それなら、俺も頑張れる!」
怜奈「ば、バカ言うんじゃないわよ! そんなこと許されるわけないでしょ!」
卓「お願い! 先っぽだけでいいから」
怜奈「……なんの先っぽよ」
春斗「やだー! 揉みたい! 揉みたいー!」
怜奈「駄々をこねたって駄目!」
卓「お願い! この通り! 俺たちを男にすると思って」
怜奈「……男っていうより、変態になると思うけど」
朔「揉ませてくれたら、俺、超頑張る! 死ぬ気で!」
春斗「俺も!」
真「俺も!」
卓「お願いします!」

5人が土下座する。

怜奈「……わかった」
卓「ホント!?」
怜奈「その代わり、ベスト4に残ることが条件」
修「ええー! ベスト4? 無理だって」
怜奈「だって、そこまで勝ち抜けないなら、特訓だって意味ないってことじゃない」
卓「うう……。そりゃ、そうだけど……」
怜奈「それと、一人、一タッチまで」
春斗「えええー! せめて、5揉みは欲しい!」
真「そうそう!」
怜奈「馬鹿言ってんじゃないの! これでも譲歩してるんだから」
卓「……わかったよ。その代わり、条件を達成したら、一揉みさせてもらうからね」
怜奈「……達成できたらね」
卓「うおおおおおお! やるぞ、みんな!」
4人「おう!」
怜奈「……最初っから、その気合でやりなさいよ」

場面転換。
早朝。
廊下を歩く、怜奈。

怜奈「ふわー。昨日は練習に付き合わされたせいで、帰りが遅くなっちゃったわね。あー、もう、寝不足……」

すると向こう側から、バスケ部の5人が歩いてくる。

朔「あー、疲れた」
春斗「もう、腕、上がんねー」
怜奈「え? ちょっと、あなたたち、こんな早朝からなんで学校にいるの?」
修「朝練だよ、朝練」
真「この時間なら、どの部活も使ってないからね」
怜奈「……あなたたち、やればできるじゃない」

場面転換。
ガラガラと体育館のドアを開く怜奈。

怜奈「さあ、特訓開始するわよ」
卓「あ、先生。先生は外で待ってて」
怜奈「え? どうして?」
修「秘密特訓だから」
真「そうそう。秘密ってことは隠さないといけないからね」
怜奈「……わ、わかったわ」

ドアを開いて、体育館から出る怜奈。

怜奈「あれ? 顧問の私に隠す意味ある?」

場面転換。
早朝。
廊下を歩く怜奈。

怜奈「最近は部活に出なくていいから、他の作業がはかどるわ」

すると前からバスケ部5人が歩いてくる。

朔「いやあ、充実した時間だったな」
怜奈「あ、みんな。今日も朝練?」
春斗「うん」
怜奈「あれ? 風船なんか持って、どうしたの?」
卓「え? ああ、これは特訓で使ったんだよ」
怜奈「へえ……特訓ね」

場面転換。
試合会場は大賑わいしている。

怜奈「さあ、バスケ部の挑戦が始まるわよ」
卓「ああ」

ピーとホイッスルが吹かれる。

怜奈「さ、みんな、特訓の成果を出し切ってきなさい!」
卓「いくぞ!」
4人「おう!」

場面転換。
ピーとホイッスルが吹かれる。

怜奈「……」

バスケ部の5人が戻ってくる。

朔「いやあ、惜しかった惜しかった」
卓「紙一重だったな」
怜奈「……100対5の、どこが紙一重なの?」
春斗「あー、いや……その」
怜奈「あんたたち、特訓したんじゃなかったの?」
修「したよ、特訓。なあ?」
真「したした。おっぱい揉む特訓」
怜奈「は?」
卓「いや、ほら。一揉みしかできないわけでしょ?」
春斗「だから、一回で、どう効率よく揉めるかを特訓してたんだよ」
怜奈「……」
朔「すげー、頑張ったんだけどな」
真「そうそう。連日、腕が筋肉痛でさ」
怜奈「うん。こんな部は、潰れた方が世の中のためだわ……」

終わり。

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