寒い日は手を繋ごう

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■概要
人数:2人
時間:5分

■ジャンル
ボイスドラマ、現代、ラブコメ

■キャスト
諒真(りょうま)
涼音(すずね)

■台本

通学路を歩く諒真と涼音。

諒真「あー、くそ。冬休みも終わりかー」
涼音「春休みまで我慢って言っても、気が遠くなるわよね」
諒真「……ときに涼音。お前、冬休みの宿題は?」
涼音「やってると思う?」
諒真「だよなー」
涼音「一応聞いておくけど、諒真は?」
諒真「やってると思うか?」
涼音「だよねー」
諒真「あーあ。年明け早々、怒られるのやだなー」
涼音「ご愁傷様」
諒真「なんだよ、その他人事みたいな言い方」
涼音「だって他人事だもーん」
諒真「お前だって、やってないんだろ?」
涼音「ふっふっふ。私は女よ」
諒真「そうなのか?」
涼音「そこは、『見りゃわかる』って返しなさいよ!」
諒真「で、それがどうかしたのか?」
涼音「私の担任は男よ。となれば、色仕掛けで乗り切れるってわけよ」
諒真「……」
涼音「なんか言いなさいよ!」
諒真「あー、うん。それでいいなら、いいんじゃねーか」
涼音「なによ、その言い方っ!」
諒真「お前が色仕掛けねー。……はっ!」
涼音「今、鼻で笑ったわね?」
諒真「お前、男子の中で何て呼ばれてるか知ってるか?」
涼音「可愛い涼音ちゃん」
諒真「……」
涼音「可哀そうな子を見るような目で見るな!」
諒真「スカートを履いただけの男。男の娘って言われてるんだぞ」
涼音「失礼ね! れっきとした女よ! 見りゃわかるでしょーが! こんな可憐な男がいるかっての!」
諒真「うーん。幼馴染の俺でも、断言できない」
涼音「なんでよ!」
諒真「ま、とにかく、観念して先生に怒られる覚悟はしておけよ」
涼音「……」
諒真「ん? どうした?」
涼音「ひどい……」
諒真「うわっ! 泣くなって! 冗談だよ、冗談!」
涼音「ホント?」
諒真「ホントホント」
涼音「私、可愛い?」
諒真「可愛い可愛い」
涼音「私、女の子としての魅力、ないかな?」
諒真「マジで本気にするなって。お前、結構、クラスでモテてるんだぞ。性格も含めて、話しやすいっていうのもあるし」
涼音「……諒真は?」
諒真「へ?」
涼音「諒真は私のこと、女として魅力があると思う?」
諒真「え? あ、まあ……そりゃ」
涼音「……なんで、誤魔化すように言うの? やっぱり、情けで言ってるだけなんだ」
諒真「違うって! 小さい頃から、お前のことは意識してたよ。女の子としてさ」
涼音「ホント?」
諒真「あ、ああ……」
涼音「ふふっ。嬉しい」
諒真「……だから、実は結構、不安なんだよ」
涼音「なにが?」
諒真「お前が……他のやつと付き合うんじゃないかって」
涼音「私が、他の男の子と付き合ったら、嫌?」
諒真「……そりゃ、嫌に決まってんじゃん」
涼音「じゃあ、彼女にしてよ。諒真の」
諒真「え?」
涼音「私もアピールしないとだね」
諒真「アピール?」
涼音「女の子としてのアピール」
諒真「ああ、いや……その……うん」
涼音「……そういえば、今日って、今年一番の寒さなんだって」
諒真「へ、へー。そうなんだ」
涼音「寒いね」
諒真「……そうだな」
涼音「手、繋ごっか」
諒真「え?」
涼音「手を繋いだら暖かいよ」
諒真「そ、そうだな」

諒真が涼音の手を取る。

諒真「冷たっ!」
涼音「(元のテンションに戻って)あはははははー! ね? 言った通りでしょ?」
諒真「なにがだ?」
涼音「手を繋いだ方が暖かい」
諒真「全然だよ! お前、めっちゃ手が冷たいじゃん!」
涼音「いや、私が」
諒真「お前がかよ!」
涼音「どう? 少しは女の子っぽかったかな?」
諒真「最後ので、ぶち壊しだよ」

終わり。

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