■概要
人数:2人
時間:3分
■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ
■キャスト
結(ゆい) 高校2年生
彰斗(あきと) 高校2年生
■台本
トントントンと階段を登る音。
ガチャリとドアが開く。
結「彰斗―! 今日こそ、初詣いこー」
ガバっと彰斗が上半身を起こす。
彰斗「おおおおお!」
結「わっ! ビックリしたぁ。なんなのよ」
彰斗「結! 聞いてくれ! 今、夢を見てたんだ!」
結「……なに? エロい夢でも見てたの?」
彰斗「ああ……。そっちの手もあったかぁ」
結「なんなのよ、一体」
彰斗「まあ、いい。ラッキーなのは変わらないからな」
結「?」
彰斗「ふふふ。今日は何日だ?」
結「1月2日」
彰斗「そう! つまり、今、見た夢は初夢ってことだ」
結「ああ……。なるほど。で、縁起のいい夢を見たと?」
彰斗「そうなんだよ! そ、れ、が! ずばり! 冬休みの宿題が全部終わってるって夢だったんだ!」
結「……は?」
彰斗「俺が……。この俺がだぞ! 冬休みの宿題を終わらせるなんて、すげーだろ?」
結「……いつも終わらせないあんたがすごいと思う」
彰斗「ひゃっはー! 今年の冬休みはもらったぜー!」
結「……彰斗」
彰斗「いえーい! やっほー!」
結「まあ、いいか」
場面転換。
トントントンと階段を登る音。
ガチャリとドアが開く。
結「彰斗―。明日、始業式が終わったらさー」
彰斗「う、うう……」
結「……どうしたの?」
彰斗「冬休みの宿題、全然、終わってねー」
結「あー。まあ、そんなこったろうと思った」
彰斗「なぜだー! 初夢の嘘つき―!」
結「……いや、初夢は正夢とかじゃないから」
彰斗「くそー! 信じて損した―!」
結「……いつもの光景過ぎて、デジャブって感じすらするわ」
彰斗「くそー! くそー!」
彰斗が泣きながら、宿題をやっている。
終わり。