鍵谷シナリオブログ

イライラする話

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■概要
人数:3人
時間:5分

■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ

■キャスト
健太(けんた)
駿(しゅん)
勇樹(ゆうき)

■台本

海の波の音。

その中で駿、勇樹、健太の3人が海で遊んでいる。

勇樹「あはははは」

駿「健太、後ろ後ろ! 波、でけえぞ」

健太「うわ! やっべっ!」

波に飲まれる健太。

場面転換。

海の波の音。

浜辺で3人が座っている。

駿「いやー、遊んだなー」

勇樹「やっぱ、海はいいよなー」

健太「けどなー」

駿「なんだ?」

健太「野郎3人っていうのがさ」

勇樹「まあ、わかるよ。言いたいことは。周りに誰もいねーからな」

駿「けど、シーズン中は人が多いから、時期をずらそうっていったのは、健太だぞ」

健太「そのおかげで宿代も安いし、人も少ないだろ」

勇樹「女っ気もないけどな」

健太「だよなー。誰か、誘えばよかったなー」

駿「誘える女、いるのか?」

健太「……」

勇樹「ま、いれば、こんなことにはなってないっての」

健太「さてと。そろそろ、部屋に戻らねえ?」

勇樹「だな。さすがにちょっと疲れた」

場面転換。

階段を登る3人。

健太「あのさぁ。なんで、エレベータ、故障してんんだよ」

駿「俺に言われてもな」

勇樹「しかも、俺らの部屋、32階ってヤバいだろ」

駿「高い階の方が、景色が良いって言ったの勇樹だろ」

勇樹「……そうだっけか?」

健太「おい、もう少しだ。頑張るぞ……」

場面転換。

ガチャガチャとドアを開けようとする音。

健太「おい、なにやってんだよ?」

駿「あれ? もしかして、ここ、オートロック?」

健太「そうじゃなかったとしても、鍵かけないで出てたのかよ?」

駿「だって、他に客いなかったし、いいかなって」

勇樹「マジかよ……」

健太「どうする?」

駿「受付に行って、スペアキーもらってくるしかないんじゃないかな」

健太「うっそだろ……」

場面転換。

階段を登る音。

健太「はあ、はあ、はあ……」

駿「さすがに海で遊んだ後に32階を往復するのはキツイな」

健太「けど、受付からスペアキーも借りたし、やっと部屋で休める……」

勇樹「なあ、イライラするエピソードを順番に話さないか?」

健太「ん? なんだ? 急に」

勇樹「よし、健太。イライラするエピソードを話せよ」

健太「だから、なんなんだよ、急に」

勇樹「じゃあ、駿は? なんか、話あるか?」

駿「いや、急に振られても無理だっつーの」

勇樹「なら、俺から話すぞ」

駿「ちょっと待った!」

勇樹「なんだよ?」

駿「お前、あれだろ? スペキー忘れた、とか落としたとか言うつもりだろ?」

勇樹「ふっふっふ。全然違う」

健太「じゃあ、なんだよ」

勇樹「なら、話すぞ。実は……最初から部屋の鍵、持ってた」

健太・駿「ふざけんな!」

終わり。

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