■概要
人数：１人
時間：3分
■ジャンル
舞台・ドラマ、現代、コメディ
■キャスト
正樹（まさき）
■台本
〇正樹の部屋
部屋の壁には古いカレンダーが貼ってあり、そのカレンダーの日付の３月１８日の土曜日に丸がしてある。
部屋の中央にはテーブルがあり、その上にはスマホが置いてある。
そして、正樹がそのスマホに向かって、手を合わせて拝んでいる。
正樹「……頼むぞ。頼むぞー！」
するとスマホに着信が入る。
すぐにスマホを手に取り、通話ボタンを押す。
正樹「はい！ もしもし、高城です！ あ、麻沙美ちゃん？ ううん。今、ちょうど暇しててさ。で、どう？ あの件。……うん、うん、うん。ホント！？ マジで！ よかったー！ チケット、買ってあるからさ。そう。来週の土曜日。うん、うん。じゃあね！」
通話を切る正樹。
そして、立ち上がってガッツポーズを決める。
正樹「っしゃー！ やったぁー！ 麻沙美ちゃんとデートだ、おらぁ！」
鼻歌を歌いながら、机に向かい、引き出しを開ける。
そこにはチケットが２枚ある。
正樹「ふふふーん！」
チケットを持って、カレンダーの前に立つ。
そして、チケットとカレンダーを交互に見る。
正樹「よし、３月１８日で間違いなし、と！」
チケットをよく見ると、『３月１８日 月曜日』と記載されている。
正樹「ん？ ん？ 月曜日？」
もう一度、カレンダーとチケットを見比べる。
カレンダーには３月１８日の土曜日に丸がしてある。
正樹「あれ？ 土曜日だよな？ どういうことだ？」
もう一度、カレンダーを見る。
そこには『２０２３年』と書いてある。
四つん這いになって、絶望する正樹。
終わり。