キザなセリフ

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■概要
人数:3人
時間:3分

■ジャンル
ボイスドラマ、現代、ラブコメ

■キャスト
蒼芭(あおば) 17歳
悠馬(ゆうま) 17歳
審判 ※教師

■台本

蒼芭(N)「私の幼馴染はものすごいキザだ。聞いてる私の方が恥ずかしくなるくらい。周りからは割と顔がいいのに、残念キャラとして認識されている。何回もやめた方がいいって言ったんだけど、聞いてくれないのだ」

場面転換。
体育館。体育祭をやっている。
周りからは競技する音や歓声が聞こえてくる。

悠馬「蒼芭、見ててくれ。俺の勝利はお前のためだからな」
蒼芭「……いや、悠馬とクラス違うから。あんたが勝つ方が、私のためにならないと思うよ」
悠馬「俺はただ、お前の笑顔が見たいだけなんだ」
蒼芭「はあ……。いいから、さっさと行きなさいよ。体育祭くらいで大げさだから」
悠馬「俺の活躍、見ててくれよな」

場面転換。
ピーと笛が鳴る。

審判「B組の勝ち!」

ワーッと歓声が沸く。

悠馬「……負けた」

場面転換。
校庭。

悠馬「見ろ、蒼芭。この咲き誇る花たちを」
蒼芭「……毎日、見てるけどね」
悠馬「確かに、この花たちは美しい。だけどな、蒼芭。お前の方が、ずっと綺麗だぜ」
蒼芭「……花壇の花と比べれてもなぁ」
悠馬「……」

場面転換。
蒼芭の部屋。
いきなり、ガチャっとドアが開く。

悠馬「蒼芭!」
蒼芭「うわ! ビックリした! 急に入って来ないでって言ってるでしょ」
悠馬「悪かった。お前に早く会いたかったんだ」
蒼芭「あのねぇ。だからって、人の部屋にノックもなしに入ってくるのは反則よ、反則」

いきなり悠馬が迫ってくる。

悠馬「お前がいないと、俺は生きていけない!」
蒼芭「……ああ。そっか。もうそんな時期か」
悠馬「……」
蒼芭「夏休みの宿題、全然やってないんでしょ?」
悠馬「うっ!」
蒼芭「素直に写させて欲しいって言えばいいのに」
悠馬「……すまん。見せてくれ」
蒼芭「ったく」

場面転換。
花火が打ちあがる音。

蒼芭「わー、キレー。学園祭で、花火打ち上げるなんて、うちの学校もやるわよねー」
悠馬「なあ、蒼芭」
蒼芭「お前の方が綺麗、とかはいらないからね」
悠馬「……」

ドーンと花火が打ちあがる。

悠馬「なあ、蒼芭。俺たちってさ、きっと前世から結ばれる運命だったんだよ」
蒼芭「……それってさー、花火関係なくない?」
悠馬「……」

場面転換。
学校の卒業式。
周りからはすすり泣く声や、卒業おめでとうというような声が聞こえてくる。

蒼芭「……今日で、卒業か」
悠馬「早かったよなぁ」
蒼芭「そうね……」
悠馬「……楽しかったよな」
蒼芭「うん」
悠馬「なあ、蒼芭」
蒼芭「なに?」
悠馬「好きだ。……付き合ってくれないか?」
蒼芭「……あのさ」
悠馬「なんだ?」
蒼芭「今までで、一番キザだね」
悠馬「……そうか?」
蒼芭「でも、一番、ドキッとしたよ」
悠馬「……じゃあ」
蒼芭「うん。これからよろしくね」

終わり。

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