シナリオ本編

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【オリジナルドラマシナリオ】受け継がれる魂⑤

<受け継がれる魂④へ> 慎一郎「ようやく通じたか。って、おい。銃を忘れてるぞ」   ユーリーが外に出て、料理を始める。 ユーリー(N)「不思議だった。なぜ、敵である彼を助けたいと思ったのか。隊長たちは日本の兵に殺された。憎い気持ちはある。だが、彼は……私と同じだ。絶望的な戦場でも、料理のことを考えている。そんな気がした。だから、助けたいのだろう。私と同じ魂を持った、あの男を」   ユーリーが […]

【オリジナルドラマシナリオ】受け継がれる魂④

<受け継がれる魂③へ>  <受け継がれる魂⑤へ> 達也(N)「海幸橋門や市場橋門、正門を回ってみる。隠し味となりそうなカツオ節はもちろん、貝類やマグロのノーテンなんていうのも買い込む。お昼になり、朝ごはんも食べていなかったこともあって、休憩も兼ねて近くにお店に入ることにした」   ドアが開き、達也とレーラがお店に入る。  店の女将さん(43)が声を掛ける。 女将「いらっしゃ […]

【オリジナルドラマシナリオ】受け継がれる魂③

<受け継がれる魂②へ> <受け継がれる魂④へ> 達也(N)「手記には戦争の恐ろしさが生々しく綴られていた。レーラさんの祖父であるユーリーさんは部隊で一人だけ生き残り、怪我を負いながらも、本隊に合流するため必死で進んだ。……そこまで、読み上げたところで、レーラさんが息を詰まらせる」 レーラ「……ごめん。いつもここで辛くなる」達也「無理しないで。今日はここまででいいよ。そ、それより、早速ボ […]

【オリジナルドラマシナリオ】受け継がれる魂②

<受け継がれる魂①へ>  <受け継がれる魂③へ> 達也「……これからどうするつもりなの?」レーラ「国に帰って、祖父の手記を詳しく調べてみる。絶対に、この味を再現しないと。あと一ヶ月で、何としても」達也「何かあるの?」レーラ「料理の審査会。優勝すれば、他国の首相との食事会で出すことができる」達也「そんなすごい審査会があるんだ?」レーラ「とても名誉な大会。だから私は、是非、このボルシチで勝 […]

【オリジナルドラマシナリオ】受け継がれる魂①

<受け継がれる魂②へ>   昼の店中は客で賑わっている。 達也(N)「ビーツと玉ねぎ、ニンジン、キャベツ。そして、炒めた牛肉をじっくりと煮込んだ具だくさんの赤いスープ。ロシアの一般的な家庭料理、ボルシチ」   浅野達也(25)が注文をとる。 達也「じいちゃん、昼定と親子丼。あと、ボルシチ二丁」 達也(N)「じいちゃんの作るボルシチを目当てで、わざわざ大阪から東京にやってくる客もいるくら […]

【オリジナルドラマシナリオ】神様のプレゼント⑥

<神様のプレゼント⑤へ> 〇 病院外観・駐車場(夜)   駐車場の端で立っている隆志。   そこに美早紀の車が入ってきて、停車する。   車から出てきた美早紀が、隆志に駆け寄る。 美早紀「隆志くん。どうしたの? こんなところに呼び出し……」   隆志がスタンガンを出し、美早紀に当てる。   体を震わせて倒れる美早紀。   美早紀のカバンを漁る隆志。   そして、中から鍵を取り出す。   立ち […]

【オリジナルドラマシナリオ】神様のプレゼント⑤

<神様のプレゼント④へ>  <神様のプレゼント⑥へ> 〇 美早紀の家   テーブルの上に本を広げて勉強している隆志。   美早紀がジュースとお菓子をお盆にのせてやってくる。   隆志の前に置く。 美早紀「少し休憩したら?」 隆志「ああ、うん。そうするよ」   隆志がジュースを一口飲む。 美早紀「でも、なんで隆志はこんなマニアックな勉強してるの?」   美早紀が机の上の本を手に取って、ぱ […]

【オリジナルドラマシナリオ】神様のプレゼント④

<神様のプレゼント③へ>  <神様のプレゼント⑤へ> 〇 街路樹   紅葉が色づいている。 〇 街中   手を繋いで歩いている浩平と美沙。   その様子と遠くから見ている隆志。 〇 浩平の家・リビング   机に向かって勉強している隆志。   そこに風呂上がりの浩平がバスタオルで頭を拭きながらやってくる。 浩平「最近、頑張ってるな」 隆志「ああ、うん。まあ、ね」   浩平が机の上に積んで […]

【オリジナルドラマシナリオ】神様のプレゼント③

<神様のプレゼント②へ>  <神様のプレゼント④へ> 〇 街中・広場  隆志と浩平が立っている。  浩平がスマホを見ながらそわそわと歩き回っている。  そこに美沙が手を振りながらやってくる。  満面の笑みを浮かべる浩平。 〇 水族館  三人で水槽を見て回っている。  魚を、笑みを浮かべながら見ている美沙に見惚れている浩平。  そんな二人を見て微笑む隆志。 〇 同  イルカショー。  イ […]

【オリジナルドラマシナリオ】神様のプレゼント②

<神様のプレゼント①へ>  <神様のプレゼント③へ> 〇 クラブ・入口   隆志が浩平の背中を押している。   いつもとは違い、二人とも、服装や髪形を決めている。 浩平「いや、ちょっと待って! 無理だって!」 隆志「いいから! 入るだけだって」 浩平「入るのが無理だって言ってるの!」 隆志「俺の最後の我がまま。今日さえ付き合ってくれたら、大人しく家、出てくから」 浩平「……お前、高校生 […]

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