■概要
人数:2人
時間:10分
■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ
■キャスト
彰良(あきら)
誠我(せいが)
■台本
ゲームの音楽とSE。
彰良「よっしゃ、今だ!」
誠我「あ、卑怯だぞ!」
ゲーム内の爆発音。
彰良「よし、勝ったー」
誠我「くそー」
彰良「もう一回やろうぜ」
誠我「(欠伸)いや、もういいや。さすがに眠くなって来た」
彰良「眠くなったって、まだ3時だぞ」
誠我「もう3時だぞ。ソファー借りるな」
彰良「ああ。毛布はその辺の使って」
誠我「おう、じゃあ、お休み」
彰良「お休みー」
ゲームの音楽とSE.
場面転換。
スズメの鳴き声。
ゲームの音楽とSE。
彰良「……」
誠我「ん……。ん? あれ? お前、まだ起きてんの? もう朝だぞ」
彰良「ああ、さすがに眠くなった。寝るわ」
誠我「いや、9時だぞ……。大学どうすんだよ? 1限目どうすんだ?」
彰良「ああ。俺、1限と2限の講義は取らないようにしてんの。どうせ寝坊して出席日数足りなくなるから」
誠我「完全に昼夜逆転してんな、お前」
彰良「こんな生活を3年続けてるからなー」
誠我「お前さー。今はいいけど、就職したらどうすんだよ」
彰良「んー。そのときは昼夜逆転を戻すって」
誠我「戻せんのかよ」
彰良「余裕だって。じゃあ、お休み」
誠我「……」
彰良「(小さくいびきをかき始める)」
場面転換。
バタンとドアが開く音。
誠我「おーっす」
彰良「……」
誠我「どした?」
彰良「やばい」
誠我「なにが?」
彰良「デート……」
誠我「ん?」
彰良「デート、オッケーもらった」
誠我「……え? もしかして、清美ちゃん?」
彰良「そう」
誠我「マジかよー!」
彰良「けど、ヤバいんだ」
誠我「何がだよ?」
彰良「デートの開始時間。……10時からなんだよ」
誠我「……夜の、じゃないよな?」
彰良「当たり前だろ」
誠我「起きれるのか?」
彰良「だから、ヤバいって言ってんの」
誠我「まあ、初回のデートから遅刻して行ったら、終わりだよな」
彰良「頼む! 時間になったら、起こしてくれ!」
誠我「ヤダよ。お前、絶対起きねーもん」
彰良「頼むって! 次の日曜なんだよ!」
誠我「早く寝ればいいんじゃねーの?」
彰良「いや、それがさー。昨日、練習で夜の1時に寝ようと思って、横になったんだけど朝の8時まで全然寝れなかったんだよ」
誠我「うーん……」
彰良「なんとかならねーか?」
誠我「いい考えがある」
彰良「なんだ?」
場面転換。
彰良「はあ……はあ……はあ……。うう……。眠い」
誠我「我慢しろ。土曜の夜まで寝るな。そうすれば、さすがのお前でも夜に寝れるはずだ」
彰良「そ、そうだな……。あと、12時間。寝ないで我慢するぞ。うおおおおお!」
誠我「その調子だ、頑張れ!」
場面転換。
彰良「よ、よし……。なんとか寝ないで耐えきたぞ……」
誠我「今、夜の10時だ。よくやったな。お休み」
彰良「お休み……」
誠我「俺も帰るわ」
彰良「(いびきをかき始める)」
場面転換。
スズメの鳴き声。
ガバッと彰良が起き上がる。
彰良「……朝だ。やった……やったぞー! ちゃんと起きれたぞー!」
ガチャリとドアが開く音。
誠我「おお。起きてたのか」
彰良「おい! やったぞ! ちゃんと起きれたぞ、俺!」
誠我「おめでとう。で、どうだったんだ? デート」
彰良「え?」
誠我「え?」
彰良「……きょ、今日って何曜?」
誠我「月曜」
彰良「ぎゃーーーー!」
終わり。