■概要
人数:4人
時間:10分
■ジャンル
ボイスドラマ、ファンタジー、シリアス
■キャスト
リアム
ディラン
ルナ
兵士
■台本
8歳のリアムとディランが木剣で打ち合っている。
リアム「はっ!」
ディラン「やっ!」
リアム「とりゃっ!」
ディラン「はああ!」
お互いがお互いの剣を弾く形になる。
リアム・ディラン「あっ!」
ルナ「今回も引き分けね」
リアム「くそー、今度こそディランに勝てると思ったのに」
ディラン「ふん。それはこっちの台詞だ」
ルナ「いいじゃない。リアムもディランも8歳でこんなに強いんだから」
リアム「姉ちゃんはわかってねーよ」
ディラン「そうだよ、ルナ姉ちゃんには俺たちの気持ちはわからないんだからさ」
ルナ「はいはい」
リアム「次は決着付けてやるからな」
ディラン「こっちの台詞だ!」
場面転換。
15歳になったリアムとディランが剣で打ち合っている。
リアム「はっ!」
ディラン「やっ!」
リアム「とりゃっ!」
ディラン「はああ!」
お互いがお互いの剣を弾く形になる。
リアム・ディラン「あっ!」
ルナ「今回も引き分けね」
リアム「……引き分けか。今回で決着を着けておきたかったけどな」
ディラン「こっちの台詞だよ」
ルナ「ディラン……」
ディラン「ルナ姉、そんな顔しないでくれよ。同盟なんて、結局、ただの約束だからさ。崩れるのなんて簡単だよ」
ルナ「モンスターの脅威も続いているのに……。人間同士で戦ってどうするのよ……」
リアム「姉さん、ディランにそんなこと言っても仕方ないだろ」
ルナ「でも……」
リアム「ディラン! 次会うときは戦場で敵同士だ」
ディラン「ああ。そのときに決着を着けよう。生死を掛けて」
リアム「ああ! 遺書は書いておけよ」
ディラン「こっちの台詞だ」
場面転換。
戦場。周りで戦っている音が響いている。
リアム「ディラン。今度こそ、決着を着けよう」
ディラン「こっちの台詞だ。いくぞ!」
リアム「はっ!」
ディラン「やっ!」
リアム「とりゃっ!」
ディラン「うおおお!」
お互い、剣で攻防する。
そのとき、いきなり上空からドンと、巨大なものが降りてくる。
ドラゴン「グガアアアアアアアアアアアア!」
リアム「ドラゴン? なんで、こんなところに?」
ドラゴンが暴れまわり、周りの兵士たちの悲鳴が響き渡る。
ディラン「リアム、決着はまた今度だ。まずはあいつをなんとかするぞ」
リアム「わかった! 行くぞ、遅れるな!」
ディラン「こっちの台詞だ!」
2人がドラゴンに向っていく。
場面転換。
戦場。周りで戦っている音が響いている。
リアム「ディラン。この前は変な邪魔が入ったが、今回こそ、決着を着ける」
ディラン「こっちの台詞だ!」
リアム「はっ!」
ディラン「やっ!」
リアム「とりゃっ!」
ディラン「うおおお!」
お互い、剣で攻防する。
兵士「隊長、大変です!」
手を止めるリアムとディラン。
リアム「邪魔をするな!」
兵士「それが……蛮族が攻めてきました。このままでは町に入られます」
リアム「……」
ディラン「蛮族はこっちの国でも厄介な存在だ。ここは協力して蹴散らしておかないか?」
リアム「わかった。 行くぞ、遅れるな!」
ディラン「こっちの台詞だ!」
2人が駆け出していく。
場面転換。
戦場。周りで戦っている音が響いている。
リアム「また変な邪魔が入ったが、今度こそ、絶対に決着を着けるからな!」
ディラン「こっちの台詞だ!」
2人が駆け出し、剣を交える。
リアム「はっ!」
ディラン「やっ!」
リアム「とりゃっ!」
ディラン「うおおお!」
お互い、剣で攻防する。
兵士「隊長、大変です!」
手を止めるリアムとディラン。
リアム「今度は何だ?」
兵士「オークの群れです……」
ディラン「リアム……」
リアム「わかってる! 行くぞ、遅れるなよ」
ディラン「こっちの台詞だ!」
2人が駆け出していく。
場面転換。
リアムとディランが木剣で打ち合っている。
リアム「はっ!」
ディラン「やっ!」
リアム「とりゃっ!」
ディラン「はああ!」
お互いがお互いの剣を弾く形になる。
リアム・ディラン「あっ!」
ルナ「今回も引き分けね」
リアム「くそー、今度こそディランに勝てると思ったのに」
ディラン「ふん。それはこっちの台詞だ」
ルナ「いいじゃない。決着なんて着けなくたってさ」
リアム「姉さん、随分と嬉しそうだな」
ルナ「そりゃそうだよ。だって、もう敵同士じゃないんだし」
リアム「……いきなり同盟復活だもんな」
ディラン「まあ、国の周りは脅威だらけだからな」
ルナ「人間同士で戦ってる場合じゃないからね」
リアム「まあ、とはいえ、決着は別の話だ!」
ディラン「こっちの台詞だ!」
リアム「行くぜ!」
ディラン「来い!」
剣を拾い、二人が打ち合う。
リアム「はっ!」
ディラン「やっ!」
リアム「とりゃっ!」
ディラン「はああ!」
2人の剣の攻防が続く。
ルナ「ふふふ……」
嬉しそうに見ているルナ。
終わり。