鍵谷シナリオブログ

コレクション

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■概要
人数:3人
時間:3分

■ジャンル
アニメ、現代、コメディ

■キャスト
海斗(かいと)
大樹(だいき)
雄太(ゆうた)

■台本

〇学校・教室

海斗が机の上でコインが入った本を広げている。

それを見ている大樹。

海斗「見てくれよ。このコイン、ようやくゲットできたんだぜ」

大樹「へー」

海斗「……なんだよ、その反応は? もっと、驚いてもいいんじゃねーの?」

大樹「いや、それがどれだけ凄いかわかんねーもん」

海斗「あー……。まあ、そりゃそうか。興味ないとわかんないよなー」

大樹「それよりさ、これ、見てくれよ」

大樹がカバンからノートを出す。

大樹「これはホント、すげーぞ。お前も絶対、ビックリするぜ?」

そう言って、大樹がノートを開く。

すると、そこにはノートに髪の毛がびっしりと貼られていて、その下には名前が書いてある。

そして、大樹がある髪の毛を指差す。

大樹「見てくれよ! これ! 大友優香の髪! やーーっと、手に入れたぜ!」

海斗「……」

大樹「おい! 引くなよ!」

海斗「いや、引くって」

大樹「なんでだよ!」

海斗「髪だろ? キモイって」

大樹「べ、別にいいだろ。誰に迷惑をかけてるわけじゃないし」

海斗「見せられた俺は気分悪くされたけどな」

大樹「ぬう……。お前なら、この良さが分かると思ったんだけどな」

海斗「無理だ」

しばし、二人が沈黙する。

海斗「にしても、趣味って人それぞれなんだな」

大樹「で、その良さって他人には理解されないもんなんだな」

海斗「だな」

大樹「思ったより、人の趣味が理解できることって少ないって気づいたよ」

海斗「それは俺も思った」

大樹「自分が凄いと思っても、他人にはくだらないことが多いんだよな」

そこに雄太が通りかかる。

雄太はごつい体格をしている。

海斗「お! 雄太、お前は何かコレクションとかないか?」

雄太「コレクション?」

大樹「ほら、集めてるものだよ。なんかない?」

雄太「あー……。看板、とか」

海斗「……地味だな」

大樹「それに良さがわからないな」

海斗「どんな看板を集めてるんだ?」

雄太「道場破りしたときの、道場の看板」

大樹・海斗「すげえ!」

終わり。

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