コレクション
- 2024.02.26
- 映像系(10分~30分) 退避

■概要
人数:3人
時間:3分
■ジャンル
アニメ、現代、コメディ
■キャスト
海斗(かいと)
大樹(だいき)
雄太(ゆうた)
■台本
〇学校・教室
海斗が机の上でコインが入った本を広げている。
それを見ている大樹。
海斗「見てくれよ。このコイン、ようやくゲットできたんだぜ」
大樹「へー」
海斗「……なんだよ、その反応は? もっと、驚いてもいいんじゃねーの?」
大樹「いや、それがどれだけ凄いかわかんねーもん」
海斗「あー……。まあ、そりゃそうか。興味ないとわかんないよなー」
大樹「それよりさ、これ、見てくれよ」
大樹がカバンからノートを出す。
大樹「これはホント、すげーぞ。お前も絶対、ビックリするぜ?」
そう言って、大樹がノートを開く。
すると、そこにはノートに髪の毛がびっしりと貼られていて、その下には名前が書いてある。
そして、大樹がある髪の毛を指差す。
大樹「見てくれよ! これ! 大友優香の髪! やーーっと、手に入れたぜ!」
海斗「……」
大樹「おい! 引くなよ!」
海斗「いや、引くって」
大樹「なんでだよ!」
海斗「髪だろ? キモイって」
大樹「べ、別にいいだろ。誰に迷惑をかけてるわけじゃないし」
海斗「見せられた俺は気分悪くされたけどな」
大樹「ぬう……。お前なら、この良さが分かると思ったんだけどな」
海斗「無理だ」
しばし、二人が沈黙する。
海斗「にしても、趣味って人それぞれなんだな」
大樹「で、その良さって他人には理解されないもんなんだな」
海斗「だな」
大樹「思ったより、人の趣味が理解できることって少ないって気づいたよ」
海斗「それは俺も思った」
大樹「自分が凄いと思っても、他人にはくだらないことが多いんだよな」
そこに雄太が通りかかる。
雄太はごつい体格をしている。
海斗「お! 雄太、お前は何かコレクションとかないか?」
雄太「コレクション?」
大樹「ほら、集めてるものだよ。なんかない?」
雄太「あー……。看板、とか」
海斗「……地味だな」
大樹「それに良さがわからないな」
海斗「どんな看板を集めてるんだ?」
雄太「道場破りしたときの、道場の看板」
大樹・海斗「すげえ!」
終わり。