心理テスト

NO IMAGE

〈前の10枚シナリオへ〉   〈次の10枚シナリオへ〉

〈声劇用の台本一覧へ〉

■概要
人数:4人
時間:3分

■ジャンル
ドラマ、舞台、現代、コメディ

■キャスト
政太(せいた)
大地(だいち)
悠斗(ゆうと)
雄平(ゆうへい)

■台本

〇教室
休み時間。
大地と政太が向かい合って話している。

大地「なあ、心理テストやってみないか? 昨昨日部屋を片付けてたら本が出てきた」

大地が本を出す。

政太「へー。そういうのって当たるのかな?」
大地「まあ、やってみようぜ」
政太「おう、いいぞ」
大地「えーっと、まずは、あなたはデートに行くことになりました。さて、どこに行きますか?」
政太「うーん……」

政太の視界に悠斗が映る。

悠斗「昨日、彼女とカラオケ行ったんだけどさー」

政太が視線を大地に戻す。

政太「カラオケかな」
大地「カラオケかー。えーっと、今回でわかるのはナルシスト度だってさ。カラオケはナルシスト度100パーセントだってよ。あはははは」
政太「なるほど……」
大地「じゃあ、次な。あなたはある部屋の中にいます。その部屋にはテーブルがあります。そのテーブルの上に載っているのはなんですか?」
政太「そうだな……」

政太がチラリと、隣の席の机の上に置きっぱなしになっているスマホを見る。

政太「スマホかな」
大地「ふーん。えーとな、このテストで分かるのは、自分への満足度だってさ」
政太「へー」
大地「スマホを選んだあなたは、人よりも優位でいたいと思う気持ちが強くて、幸せな自分を演じてるんだってさ」
政太「あー、なるほど」
大地「次な。動画で動物のドキュメンタリーがやっていました。そこで小鳥が肉食動物に狙われています。さて、その小鳥が言ったことは?」
政太「うーん……」

政太の視界に、ちらりと雄平が映る。
雄平が友達とゲーム機を使って通信ゲームをしている。

雄平「わー、待って待って! 俺は美味しくないってー」

政太が視点を大地に戻す。

政太「えっと、僕は美味しくない、かな」
大地「なるほどな。えーっと、この心理テストは嘘付き度がわかるんだってよ」
政太「僕は美味しくない、は嘘が下手じゃないか?」
大地「え? よくわかったな。素直性格で、流されやすいタイプだってよ」
政太「やっぱり……」
大地「うーん。お前っぽくないと思うけどな。これって、ホントに当たるのかよ?」
政太「いや、めちゃめちゃ当たってる」
大地「え?」

終わり。

〈前の10枚シナリオへ〉   〈次の10枚シナリオへ〉