証明問題

NO IMAGE

〈前の10枚シナリオへ〉  〈次の10枚シナリオへ〉

〈声劇用の台本一覧へ〉

■概要
人数:2人
時間:5分

■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ

■キャスト
ほのか 16歳
涼介(りょうすけ) 16歳

■台本

ほのかと涼介が並んで歩いている。

涼介「~♪」
ほのか「なんか機嫌いいね。なんかあった?」
涼介「いや、それがさ、今日の数学の小テストで100点取れたんだよ」
ほのか「え? 涼介が? 凄いね」
涼介「だろ? 得意の証明問題のテストだったんだよ」
ほのか「えーっと証明問題って、AイコールB、BイコールCのとき、AイコールCみたいなやつ?」
涼介「そうそう、それそれ」
ほのか「ふーん。涼介、証明問題、得意だったんだ?」
涼介「まあな」
ほのか「……実は私も得意なんだよ」
涼介「……ほのかが? ホントか?」
ほのか「じゃあ、一つ、涼介のことで証明してあげるわ」
涼介「俺のこと? おう、やってみてくれ」
ほのか「じゃあ、まず、恋人同士はお互いが好きだからなるもの、というのはいい?」
涼介「ん? ああ、それは別に異論はないけど、それがなんで俺のことになるんだ?」
ほのか「まあ、いいからいいから。じゃあ、次ね。恋人同士は付き合うべき。これは?」
涼介「そりゃ、当然だろ」
ほのか「うん。じゃあ、次。付き合うときはたとえ好きじゃなくても、付き合っているうちに好きになれば、恋人同士になる。これはどう?」
涼介「んー。好きじゃないのに付き合うのはどうかと思うけど、最終的に好きになるんだったらいいんじゃないかな」
ほのか「オッケー。じゃあ、次ね。涼介は異性間の友情ってあると思う?」
涼介「……まあ、あると思う」
ほのか「うんうん。なるほどなるほど。じゃあ、次。異性の場合、友情から恋に発展することはあると思う?」
涼介「んー。そりゃあるんじゃないかな?」
ほのか「それじゃ、次ね。涼介は私のこと、好きか嫌いかでいうと、どっち?」
涼介「へ? いや、その二択なら好きになるな」
ほのか「うん。そうだね。私もその二択なら、涼介のこと好きだよ」
涼介「うっ! お、おう……」
ほのか「うん。これで、証明できたわ」
涼介「へ? なにが?」
ほのか「私と涼介は付き合うべきだって」
涼介「えええええ! なななななんで、そうなるんだよ!?」
ほのか「だって、私と涼介はお互いのこと好きでしょ? だから恋人同士ってことになるわ」
涼介「待て待て待て。その好きは恋とは違うだろ」
ほのか「涼介は友情の好きって言いたいのね?」
涼介「……ま、まあ、そうだな」
ほのか「でも、友情から恋に発展することはあるのよね?」
涼介「え? いや、そうだけど、まだ発展するとは決まってないだろ」
ほのか「付き合うときはたとえ好きじゃなくても、付き合っているうちに好きになれば、恋人同士になる……でしょ?」
涼介「……あっ」
ほのか「恋人同士になるなら、付き合うべきなのよね?」
涼介「……いや、えっと、ちょっと待ってくれ。やり直しだ」
ほのか「やり直し?」
涼介「さっきの質問でやっぱ、違うところがあったんだ」
ほのか「え? どこ?」
涼介「えーっと、あ、あれだよ。異性間の友情はあるのかってところ」
ほのか「つまり、涼介はないってことね?」
涼介「あ、ああ……」
ほのか「それなら、涼介の好きは友情の好きじゃなくて、恋の好きってことだよね?」
涼介「いっ!?」
ほのか「違うの?」
涼介「そ、それは……」
ほのか「じゃあ、私のことは好きか嫌いかでいうと嫌いってこと?」
涼介「いや、そうじゃないけど……」
ほのか「なら、好きってことでしょ? お互い好きなら恋人同士になるべき、だよね?」
涼介「……」
ほのか「で、恋人同士なら付き合うべきなんだけど?」
涼介「あれ? あれ? ……ホントだ」
ほのか「ねえ、涼介」
涼介「な、なんだ?」
ほのか「私はね、男から告白して欲しいなーって思うの」
涼介「……ほのか」
ほのか「なに?」
涼介「……付き合ってください」
ほのか「うん。いいよ。……これで、証明終了、だね。ふふふ」

終わり。

〈前の10枚シナリオへ〉  〈次の10枚シナリオへ〉