気づいてよ

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■概要
人数:3人
時間:5分

■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ

■キャスト
俊(しゅん)
翔(しょう)
明菜(あきな)

■台本

〇山道

遠足。山道を歩いている生徒たち。

その中で、俊と翔が話している。

翔「おい、俊。わかってるな? この遠足は大チャンスだぞ」

俊「わ、わかってる。なんとか頑張ってみるよ」

翔「よし、行け! 健闘を祈る」

俊が深呼吸して、列から外れる。

〇同

明菜が歩いているところに、俊がやってくる。

明菜の横に並ぶようにして歩く俊。

明菜「……?」

明菜が不思議そうに俊を見る。

しかし、俊は恥ずかしさのあまり、目をそらしてしまう。

明菜「……なに? どうしたの?」

俊「いや、えっと、その……。あ、そうだ! お菓子、食べる?」

俊がリュックを探って、お菓子(ミント味)を出す。

明菜「……私、ミントって好きじゃないんだよね」

俊「あっ! そうだった! じゃあ、えっと」

慌てて、違うお菓子を出そうとリュックを探る俊。

明菜「……自分のあるから別にいいよ」

俊「え? あ、そっか。そうだよね……」

明菜「……」

俊「……」

明菜が無言で歩く中、俊がチラチラと明菜の方を見て、顔を赤くてニコニコしている。

明菜「……なに?」

俊「え? いや、なんでもない」

明菜「ふーん……」

俊「そ、そういえばさ。この前、家で、お菓子を食べてたんだ」

明菜「……」

俊「で、途中でお腹いっぱいになったから、残して戸棚に入れておいたんだよね」

明菜「……それで?」

俊「次に食べようと思って、手を入れたらGがいたんだよ。それに気づかなくて、ガブリって口に入れちゃって。あはははは」

明菜「……気持ち悪い」

俊「……だよね。あ、これ、冗談だから」

明菜「ふーん……」

二人が無言で歩く。

俊「そ、そういえばさ」

明菜「なに?」

俊「……いや、なんでもない」

明菜「……」

無言で歩く2人。

俊「えっと、明菜ちゃんって、す、好きな人いる?」

明菜「……なんで?」

俊「いや、気になっちゃって」

明菜「……まあ、いるっちゃいるけど……」

俊「だ、誰?」

明菜「……教えない」

俊「だ、だよね……。お、俺もいるんだ。好きな人」

明菜「へー。誰?」

俊「え、えっとね。近くにいる人」

明菜「ふーん」

俊「あ、あのさ。連絡先、交換してくれないかな?」

明菜「……私、スマホ持ってないけど」

俊「あっ! 俺も持ってないや……」

明菜「……」

俊「(焦って)いや、あの、その……」

明菜「あのさ」

俊「なに?」

明菜「もしかして、坂本くんって、私のこと……」

俊「(ごくり)……っ」

明菜「私のこと嫌いなの?」

俊「違うよーー!」

終わり。

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