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■概要
人数:3人
時間:3分

■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ

■キャスト
真里(まり)
吾郎(ごろう)
未希(みき)

■台本

未希「ねえ、真里って、吾郎くんと付き合って、どのくらい経つの?」

真里「んー。5年くらいかなぁ」

未希「へー。長いね。私なんか、長くても2年くらいしか続かないからなぁ。ねえ、なにか秘訣とかってあるの?」

真里「秘訣? そうだなぁ。尻に敷くってところかな」

未希「尻に敷く?」

真里「そう。男なんてさ、調子に乗ると好き勝手やるでしょ? だから、好き勝手やらないように、しっかりと尻に敷いておくの。そうすれば、円満、間違いなしだよ」

未希「へー。真里ってそんなタイプには見えないんだけどなぁ」

真里「あー、バカにしてる。私だって、やる時はやるんだけからね!」

そこに吾郎がやってくる。

吾郎「あ、真里、いたいた!」

真里「あれ? 吾郎くん、どうしたの?」

吾郎「今日、バイト先で飲み会があるから、参加するって伝えたくてさ」

未希「……そんなの、メールとかで送っておけばいいのに」

真里「ダメダメ! そういうのはしっかり、会って報告しないと。目を見て、やましいことがないかを判断しないとね」

吾郎「ははは……。やましいことなんてないんだけどね」

真里「そういう油断が命取りなのよ! ……うーん。バイトの飲み会かー。女の子もいるんだよね?」

吾郎「まあ、そりゃ」

真里「あんまり行って欲しくないな」

吾郎「……俺さ、真里にとって、最高の彼氏でいたんだよ」

真里「え?」

吾郎「社交性がちゃんとあって、周りとも上手くやるってところを示したいんだ」

真里「……」

吾郎「それにさ、女の子が来るからって、飲み会を断るなんてことが広まったら、真里の心が狭いって思われるだろ? それは嫌なんだ。真里は素敵な女性だって、みんなにわかってほしい。俺の彼女は、こんなに寛大なんだって」

真里「……そ、そう?」

吾郎「俺が愛しているのは真里だけだ。信じてくれるだろ?」

真里「うん。わかった。行って来ていいよ」

吾郎「ありがとう」

吾郎が去って行く。

真里「どう? しっかり尻に敷いてるでしょ?」

未希「どっちかっていうと、掌の上って感じかな」

終わり。

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