最近、幼馴染が変なんだが

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■概要
人数:3人
時間:10分

■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ

■キャスト
碧斗(あおと) 各シーンの年齢はシーン内の()に記載
心春(こはる) 各シーンの年齢はシーン内の()に記載
さくら 18歳 碧斗のクラスメイト

■台本

碧斗(18)の声。

碧斗(N)「俺の幼馴染はなんかおかしい。子供の頃から、そう思っていた」

公園。
碧斗(8)と心春(7)が遊んでいる。
その中で、心春が碧斗に悪戯しているようなイメージ。

碧斗「ちょっと、心春、やめてって」
心春「何言ってるのよ! 男の子なんだから、これくらい平気でしょ!」
碧斗「男とか関係ないって! 虫とか無理だから」
心春「虫の王様、カブトムシよ。格好いいでしょ?」
碧斗「痛い痛い! 挟まれた!」

森の中。
碧斗(10)と心春(9)が倒木の上を歩いて、川を渡ろうとしている。

碧斗「おい、心春、川に落ちるなよ」
心春「わわ。木が滑る―」
碧斗「だから木を使って川を渡るなんて無茶だったんだって」
心春「どーん!」
碧斗「うわっ!

心春に押されて、碧斗が川に落ちる。
川は浅い。

心春「きゃははははは」
碧斗「お前な……」

場面転換。
中学校の屋上。
碧斗(16)がやってくる。

碧斗「……あれ? 手紙には屋上って書いてあったのに……」
心春「あははははは。だーまーされた!」
碧斗「あ、心春! まさか、この手紙、お前か」
心春「ねえねえ、告白されると思った? 残念でしたー。私の悪戯でしたー。ねえ、どんな気持ち? どんな気持ち?」
碧斗「……」

場面転換
高校の教室。放課後。
教室内には碧斗(18)とさくら(18)が話している。

碧斗「……っていう、幼馴染がいるんだ」
さくら「へー。それはまた腕白だね。で? その幼馴染がどうしたの?」
碧斗「それがさ……」

場面転換。(ここから回想)
碧斗の部屋。
碧斗が寝ている。

心春「ねえ、碧斗。起きて」
碧斗「……ん? うわっ!」

ガバっと起き上がる。

碧斗「おまっ! 俺の部屋で何やってんだよ!」
心春「なにって……。碧斗を起こしにきたんだよ」
碧斗「いや、普通に入って来るなよ」
心春「んー」
碧斗「……なにやってんだ?」
心春「おはようのキスは?」
碧斗「するわけないだろ」

場面転換。
教室内。
ガラガラとドアを開けて、心春が入ってくる。

心春「あ、いたいた。碧斗―」
碧斗「おい、心春。なに教室に入って来てるんだよ」
心春「はい。これお弁当。私の手作り」
碧斗「いや、いいよ。ちゃんとあるから」
心春「じゃあ、交換しよ」
碧斗「へ?」
心春「碧斗には私が作ったお弁当を食べてもらいたいの」
碧斗「……」

場面転換。
風呂場。
湯船に浸かる碧斗。

碧斗「ふうー。やっぱ、風呂は最高だな……」

ガラガラとドアが開く。

心春「ねえ、碧斗。背中流してあげよっか!」
碧斗「うわあああああ! なに、入って来てんだよ!?」
心春「え? いや、背中流してあげようかなって」
碧斗「色々マズいだろ!」
心春「え? そうかな? ちゃんと脱いでるし」
碧斗「もっとヤバいって! ちょっと、母さん! 止めてくれって!」

場面転換。(回想終わり)
教室内。

碧斗「……ってわけなんだよ」
さくら「んー。なるほど」
碧斗「……なにを企んでるか、全然わかんねーんだよ。なあ、女の視点から見て、あいつが何考えてるか、わからないか?」
さくら「もしかしたらさ、何も企んでないかもよ」
碧斗「へ? どういうことだ?」
さくら「そのままだよ」
碧斗「そのまま?」
さくら「碧斗くんのこと、好きなんじゃない? 純粋に」
碧斗「……あー、いや、まさか……」
さくら「え? なんで?」
碧斗「だって、いつも俺に意地悪してたやつだぞ」
さくら「それって、子供の頃でしょ? 変わるものよ。女の子って」
碧斗「……」
さくら「受け止めてあげて。素直な子なのよ」
碧斗「……うーん」

そのとき、ガラガラとドアが開く。

心春「あ、碧斗、いたいた。一緒に帰ろ―」
碧斗「あ、心春……」
心春「……だれ? その人?」
さくら「(碧斗に)私に嫉妬してる。可愛いじゃない」
碧斗「そう……なのかな?」
さくら「私はただのクラスメイトよ。ちょっと、碧斗くんの相談に乗ってただけ。それじゃ、私、帰るね」
碧斗「お、おう。ありがとな」

さくらが出て行く。

心春「……碧斗」
碧斗「さてと、俺たちも帰ろうぜ」
心春「うん」

場面転換。
通学路を歩いている碧斗と心春。

心春「あーあ。私も碧斗と一緒のクラスになりたかったなぁ」
碧斗「そもそも、学年が違うんだから無理だろ」
心春「もっと、ずーっと碧斗と一緒にいたいのに」
碧斗「あ、あのさ。心春」
心春「なに?」
碧斗「もしかして、お前さ……俺のこと……好きだったりするのか?」
心春「えー? 今更? 結構、アピールしてたつもりだったんだけど」
碧斗「そ、そうなんだ……」
心春「碧斗、にぶすぎー」
碧斗「ごめん」
心春「……ホントに気づいてなかったの?」
碧斗「あー、いや。ホントごめん」
心春「まー、いいけど」
碧斗「あのさ、その……償いってわけじゃないけど、お前のお願い、なんでも聞いてやるよ」
心春「ホントに?」
碧斗「ああ」
心春「あのね、私ね……。碧斗を私だけのものにしたい」
碧斗「え? いや、そう言われると照れるな」
心春「いい?」
碧斗「もちろん。いいぞ」
心春「嬉しい!」

心春がカバンからナイフを出す。

碧斗「へ? ナイフなんて出して、何する気だ?」
心春「碧斗を私だけのものにするの」
碧斗「ちょ、ちょっと待てって!」
心春「私だけのものになって、碧斗!」
碧斗「うわーーー! 助けてくれー!」

碧斗(N)「やっぱり、俺の幼馴染はとんでもない」

終わり。

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