わんこそば
- 2024.03.09
- 映像系(10分~30分) 退避

■概要
人数:3人
時間:5分
■ジャンル
アニメ、現代、コメディ
■キャスト
煌(あきら)
鏡介(きょうすけ)
梨華(りか)
■台本
〇原っぱ
煌(あきら)と鏡介が殴り合いをしている。
煌「うおおおお!」
鏡介「はああああ!」
お互いの拳が顔面にめり込み、二人とも倒れる。
煌「くぅ……」
鏡介「く、くそ」
二人がヨロヨロと起き上がり、再び、拳を構える。
煌「まだまだだ」
鏡介「俺だって」
煌「いくぞ、おら!」
鏡介「こいや、おら!」
突然、梨華が現れて、二人を殴る。
煌「ふぐっ!」
鏡介「おふぅ!」
二人が再び倒れる。
梨華「ったく。あんたらはホント、懲りないわね」
煌「お、お前には関係ないだろ……」
鏡介「そ、そうだそうだ」
梨華「仲がいいのか悪いのか、どっちなのよ」
煌「うるせー」
梨華「まあ、いいや。とにかく、もうこんなくだらないことはやめなさいよ」
鏡介「うるせー」
梨華「しょうがないわね。このままじゃ埒が明かないから、私が決着方法を決めてあげる」
煌「だ、だから、お前には関係ないだろ」
鏡介「そうだ」
梨華「もしかして、自信がないとか?」
煌「……」
鏡介「……」
煌・鏡介「受けて立つ!」
梨華「はあ……。あんたら、ホントは仲がいいんじゃないの?」
〇そば屋の前
煌と鏡介が店を見上げている。
店の近くには、『わんこそば』の看板がある。
煌「よし、いくぜ」
鏡介「ああ」
煌「今日こそは決着だ!」
鏡介「俺の勝ちでな」
〇店内
わんこそばを食べている煌と鏡介。
それぞれ、20杯ずつ食べている。
煌「はあ、はあ、はあ……」
鏡介「そろそろ限界だろ? ギブアップしろよ」
煌「てめえこそ」
二人とも限界だが、必死にそばを口に入れる。
煌「く、くそ……」
煌がチラリと鏡介の方を見る。
鏡介は目の前のそばに意識が向いている。
煌がこっそり、器を3つ、鏡介のところから自分のところへ持ってくる。
煌がニヤリと笑みを浮かべ、目の前のそばを口に入れる。
鏡介「うぐ……」
苦悶の顔をする鏡介。
チラリと煌の方を見る。
すると、煌の方が勝っていることに気づき、目を見開く。
そして、煌の方を見る。
煌は目の前のそばに集中している。
鏡介「……」
こっそり、煌の器を3つ、自分のところを持ってくる。
ニヤリと笑みを浮かべる鏡介。
そして、再び、目の前のそばに集中する。
煌がチラリと鏡介の方を見る。
すると、いつの間にか、鏡介の方が勝っていることに気づく。
煌「なっ!」
煌がチラリと鏡介の方を見る。
鏡介は目の前のそばに意識が向いている。
煌がこっそり、器を3つ、鏡介のところから自分のところへ持ってくる。
煌がニヤリと笑みを浮かべ、目の前のそばを口に入れる。
苦悶の顔をする鏡介。
チラリと煌の方を見る。
すると、煌の方が勝っていることに気づき、目を見開く。
そして、煌の方を見る。
煌は目の前のそばに集中している。
鏡介「……」
こっそり、煌の器を3つ、自分のところを持ってくる。
ニヤリと笑みを浮かべる鏡介。
煌がチラリと鏡介の方を見る。
鏡介は目の前のそばに意識が向いている。
煌がこっそり、器を3つ、鏡介のところから自分のところへ持ってこようとするが、手が他の器に引っかかって、お互いの積みあがった器がばらばらと崩れる。
煌「あっ!」
鏡介「あっ!」
煌「……」
鏡介「……」
煌「今日のところは……」
鏡介「引き分けだな」
〇原っぱ
煌(あきら)と鏡介が殴り合いをしている。
煌「うおおおお!」
鏡介「はああああ!」
お互いの拳が顔面にめり込み、二人とも倒れる。
それを見ながら、梨華がため息をつく。
終わり。