嬉しいこと

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■概要
人数:3人
時間:5分

■ジャンル
ボイスドラマ、現代、コメディ

■キャスト
雅和(まさかず)
実乃梨(みのり)
猪木場(いのきば)

■台本

雅和と実乃梨が歩いている。

雅和「ふんふんふふーん!」

実乃梨「……今日は随分、上機嫌ね。なんかいいことあったの?」

雅和「まあな」

実乃梨「……どうせ、くだらないことだろうけど、何があったのよ?」

雅和「ふっふっふ。知ってるか? すげー台風が迫ってるんだ」

実乃梨「あー、ニュースでやってたわね。……で?」

雅和「で? って?」

実乃梨「いや、台風が迫ってるから、どうなの?」

雅和「え? テンション上がらねーか? 台風だぞ? 凄いやつなんだぞ?」

実乃梨「……台風が来るのって、週末よ。学校が休みになるわけでもないしさ。休日なのに外に出れなくて、嫌じゃない?」

雅和「そういうんじゃないんだよ。すごい荒れ狂う台風を見るのがいいんじゃないか」

実乃梨「……あんたの感覚、変ね」

雅和「そうか?」

ピタリと雅和が立ち止まる。

実乃梨「ん? どうかしたの?」

雅和「ガチャガチャ。新しいのになってる」

実乃梨「なに? 引くの?」

雅和「うん。すげー、欲しいのばっかりだし」

実乃梨「ふーん。確かに、どれも可愛いわね」

硬貨を出して、ガチャガチャを回す。

実乃梨「え?」

ガチャガチャが出てくる。

雅和「さてと、欲しいの当たるかな?」

実乃梨「ちょ、ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

雅和「なんだよ?」

実乃梨「え? なんで、世界の便器コレクションなの? 普通、こっちのゆるキャラキーホルダーでしょ!」

雅和「ゆるキャラなんて興味ねーし」

パカッとガチャガチャを開く音。

雅和「っしゃー! 和式便器だ! 大当たりだぜ!」

実乃梨「あんた、やっぱ、変」

再び二人が歩き出す。

すると、ガヤガヤと人だかりができている。

雅和「ん? なんだなんだ?」

実乃梨「なんか、有名人みたい」

雅和「誰だろ?」

猪木場「オラアアア!」

バチンと頬を叩く音と、歓声が沸き上がる。

実乃梨「え? なんで、一般人の人の頬を叩いてるの?」

猪木場「次っ! オラアアア!」

バチンと頬を叩く音と、歓声が沸き上がる。

雅和「猪木場だ」

実乃梨「え? 誰?」

雅和「プロレスラーだよ。ああやって、頬を叩いてもらって、気合を入れるんだ」

実乃梨「……痛そう」

雅和「よし、俺もやってもらおうっと!」

実乃梨「え? ちょ、ちょっと!」

場面転換。

雅和「えへへへへ。ラッキーだったなぁ」

実乃梨「あんた、口、切れてるわよ」

雅和「あ、ホントだ。へへへへ。やっぱ、すげーな、猪木場は」

実乃梨「あんたさあ、顔を叩かれて、何で喜んでるのよ」

雅和「え? 猪木場だぞ。めっちゃ嬉しいじゃん」

実乃梨「……そんなことで喜ぶなんて、やっぱり、あんた変よ」

雅和「そういうお前は、どういうことが嬉しいんだよ?」

実乃梨「え? そ、そうね……。えっと……こうやって、何気ない日々を……あんたと一緒に……いれること……かな?」

雅和「ふーん。変わった奴だな」

実乃梨「あんたに言われたくないわよ!」

終わり。

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