鍵谷 端哉

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【シナリオブログ】Angel eat

あらすじ 天使が人間の善の心を食べ、悪の心しか残らない堕天使が存在する世界。 誠は天使と堕天使を狩るグリゴリという組織に所属している。 誠は堕天使を考え殺さない信念を持っていたが恩人と戦い、それは間違いだと気付く。 ↓こちらを押すと、本編のページへ飛べます。

【長編シナリオ】Angel eat③

○  家の前 家自体は新しいが、所々の窓が割れていて、玄関のところには『KEEP OUT』のテープが貼られている。 家の前に立ち、見上げている恭平。 その様子を見ている浩介と誠。 浩介「あの人の家かな?」 誠「……違う」 浩介「え?」 誠「堕天使ってね、理性が飛んでるから本能に対して忠実なんだ」 浩介「?」 誠「つまり、狩り残した獲物に執着することが多い」 誠がゾクリと悪寒に襲われる。 咄嗟にカー […]

【長編シナリオ】Angel eat①

○  佐伯家・リビング(夜) 室内は電気が消え、薄暗い。 その中で赤い目が光っている。 佐伯浩介(10)が尻餅をつき、赤い目を見上げている。 横には浩介の父親と母親が血を流して死んでいる。 浩介「ひっ!」 割れた窓から風が吹き、カーテンが捲れ、月明かりが差し込んでくる。 赤い目の姿はスーツ姿に悪魔のような面をしていて、手にはナイフを握っている。 ナイフから血がしたたり落ちる。 浩介「だ、誰か……助 […]

【シナリオブログ】人生オークション

あらすじ 人生を売れるとしたら、あなたはどこまで売りますか? 三田村裕介(28)は親から仕送りを受けているニート。 今日も、少ない資金を握りしめて、友人たちとパチンコに行く。 しかし、あっさりと負けてしまう。 友人が勝ったお金で飯を食う裕介。 そんなとき、友人からあるオークションについての情報を聞く。 それはなんと人生を売るというものだった。 裕介は試しに小学校の思い出を売ってみると、結構な金額で […]

【長編シナリオ】人生オークション③

○  裕介のアパート・部屋 私服姿の裕介がベッドに寝転がる。 裕介「あーあ、やってらんね」 ポケットから携帯を出して番号を押す。 裕介「あ、敏也? 飯食いに行かね?」 敏也の声「仕事中」 ブツッと電話を切られる。 電話を放り投げる裕介。 裕介「ホント、やってらんね」 ○  ファミレス(夜) 裕介と武史が向かい合って座っている。 裕介「最近、敏也、付き合い悪いよな」 武史「まあ、就職したから仕方ない […]

【長編シナリオ】人生オークション②

○  同・裕介の部屋内 ベッドで寝ている裕介。 ベッドの横には小さな段ボールがある。 インターフォンが鳴り、起きて玄関に出ていく裕介。 配達員「オークションの者です。出展品を回収しに来ました」 裕介「ああ、ちょっと待ってください」 裕介がベッドの横の段ボールを持って、配達員に渡す。 配達員「(受け取って)思い出の品はこれで全部ですか?」 裕介「はい。紛失してるのも多いけど、手元にあるのは、これで全 […]

【長編シナリオ】人生オークション①

○  駅前・時計台の下 桜井望(27)がポツンと立っている。 時計は『十一時三十五分』を差している。 そこに三田村裕介(28)がやってくる。 裕介「望、まだいたんだ?」 望「……連絡、なかったから」 裕介「ふーん。ま、いいや。じゃあ、行くか」 裕介が歩き出し、桜井が横に並ぶ。 桜井が手を繋ごうとしてするが、裕介が振り払う。 裕介「そういうの、なんか鬱陶しいから嫌なんだよね」 ○  パソコンの画面内 […]

【シナリオブログ】空の向こう側

八神柊(21)は眠っている人間の記憶が見れるという能力を持っている。 そんな柊には天羽実乃里(20)という恋人がいて、結婚を間近に控えていた。 そんな幸せの絶頂にいた実乃里が首つり自殺をしてしまう。 前日までそんなそぶりを全く見せていなかった実乃里。 柊は絶対に自殺ではないと考え、調査に乗り出すが、一向に手がかりが見つからない。 そして4年の月日が流れる。 調査を続け諦めかけていた柊だったが、友人 […]

【長編シナリオ】空の向こう側⑥

○  倉庫内 柊「あれはきっとその時の記憶を見られたくなかったから……」 隼人「お前! さっきから記憶がどうとか、何言ってるんだ! 寝不足で頭おかしくなっちまったんだろ?」 柊「検案書。隼人は言っていたよね? 偽造された形跡があるって。……そう。偽装されてたんだ。本当は絞殺だったのが自殺に……ね」 隼人「お前……まさか、病院に忍びこんで……」 柊「御厨先生に直接聞いたよ」 隼人「なっ!」 祥「あな […]

【長編シナリオ】空の向こう側⑤

○  同 机の上の時計は、十三時を差している。 ソファーの上で、祥が眠っている。 柊が恐る恐る、祥に触れる。 フラッシュバック。 ○  柊の部屋の前(祥の記憶) 外では激しい雨が降っている。 柊の部屋の前に祥が立っている。 隼人の声「父さん! どうしよう、俺……」 祥がドアに耳を当てる。 隼人の声「うん……。わかった。すぐに用意するよ」 祥がドアから離れる。 同時にドアが開き、隼人が慌てた様子で雨 […]

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