【オリジナルドラマシナリオ】鬼の住む島②
- 2020.10.11
- シナリオ本編
○ シーン 9 拷問室。 木の棒が、温羅の身体を打つ。 温羅「ぐ、うう……」宿禰「温羅。そろそろ吐いてもいいだろう?」温羅「……」宿禰「(ため息)分からんな。どうして、そこまで頑なに拒む?」温羅「……」宿禰「製鋼の製法を教えてくれるだけでいいのだ。たったそれだけで村は安泰になるし、お前も解放されるんだぞ」温羅「あれは一族の宝だ。お前みたいな野心に囚われた人間に教えるわけにはいかない」宿禰「… […]
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○ シーン 9 拷問室。 木の棒が、温羅の身体を打つ。 温羅「ぐ、うう……」宿禰「温羅。そろそろ吐いてもいいだろう?」温羅「……」宿禰「(ため息)分からんな。どうして、そこまで頑なに拒む?」温羅「……」宿禰「製鋼の製法を教えてくれるだけでいいのだ。たったそれだけで村は安泰になるし、お前も解放されるんだぞ」温羅「あれは一族の宝だ。お前みたいな野心に囚われた人間に教えるわけにはいかない」宿禰「… […]
人物表 温羅 (23) 温羅一族の王子阿曽 (22) 村長の娘難波 宿禰(25) 吉備地方の氏族 猿鬼 (14) 流れ者の傭兵新羅 (25) 温羅一族の生き残り空羅 (25) 温羅一族の生き残り 円 (23) 村の男 賢狼 (?) 神の一族 狼の化身狼 (8) 賢狼の子供 おばあさん(65) 阿曽の世話役 その他 ○ シーン1ナレーション「 […]
〈前の10枚シナリオへ〉 〈次の10枚シナリオへ〉 〈声劇用の台本一覧へ〉 ■ジャンルボイスドラマ、現代劇 ■キャスト葛原 莉子(17)学生世渡 樹 (17)莉子の幼馴染糸谷 令香(17)学生の同級生占い師 (?) ■台本 莉子(N)「私は恋愛小説が好き。でもラストがバッドエンドになるものは大嫌い。……お話の中くらいはハッピーエンドであってほしいから。だって、現実はいつもバッドエンドになるもの […]
急にボイスサンプルの用意が必要になった、でもセリフが思いつかない。そろそろボイスサンプルを新しいものに替えたい。そんな時は、下記のセリフを使ってください。サンプルで必要なキャラな性格なども数種類用意しています。完全フリーなので、ご自由にお使いください。オーディション用として企業への提出や自身のHPに置くサンプルボイス、ボイスのyoutubeへのアップにもお使いいただけます。※転記、自作発言等はお控 […]
■概要主要人数:4人時間:60分 ■ジャンル中編、現代劇 ■キャスト高坂弥生(28)大学院生山桐耕介(82)大学教授クテキラ(25)村の青年椎名要(32)弥生の先輩その他 ■あらすじ 冬の北海道。函館。 高坂弥生は一年前に失踪した、教授の山桐耕介を探している。 耕介はオオカミの生存の可能性を調べている最中に失踪している。 失踪したのはちょうど一年前になる。 弥生は耕介の研究を引き継ぎ、オオカミの生 […]
<ホロケウの雄叫び⑤へ> 弥生「今だ!」 弥生が携帯のボタンを押す。 すると、大きな音で、銃の乱射音や爆発音、多くの人間の声が再生される。 熊が威嚇するように何度も吠える。 弥生(N)「熊は混乱したかのように、吠え続ける。そして、逃げようとした」 クテキラ「弥生! 大丈夫?」 耕介「弥生くん!」 ラメトクが熊に襲い掛かる。 弥生「クテキラさん、ラメトク!」 弥生(N)「私の後 […]
<ホロケウの雄叫び④へ> <ホロケウの雄叫び⑥へ> 村。村人たちが移住の準備をしている。 弥生(N)「村の人たちが移住の準備のため、荷車に物を乗せている。私も手伝っているとアシリとチュプが後をずっとついてくる。まるで鳥の刷り込みみたいで可愛い」 クテキラ「ありがとう。弥生のおかげ」弥生「部外者なのに、勝手なこと言って、ごめんなさい」クテキラ「部外者、違う。弥生は仲間」弥生「……あ […]
<ホロケウの雄叫び③へ> <ホロケウの雄叫び⑤へ> クテキラ「弥生。休み。これ、食べて」 弥生「ありがとうございます。……でも、その、いいんですか?」 クテキラ「いいって、何?」 弥生「食べ物がもう、少ないって、教授から聞きました。そんな大切な食べ物、部外者の私が貰っても……」 クテキラ「部外者? 違う。弥生も村の仲間」 弥生「え? でも……」 クテキラ「村のこと、手伝ってくれた。そ […]
<ホロケウの雄叫び②へ> <ホロケウの雄叫び④へ> 洞窟内を歩く、弥生と耕介。 耕介「弥生くん、足元、滑るから気を付けるんだぞ」 弥生「はい……。え?」 弥生が駆けだし、すぐに立ち止まる。 弥生「……塞がってる。そんな! 昨日はトンネルになってたのに」 耕介「この洞窟はアイヌの人たちがイオマンテの道と呼ぶ場所だ。死んだ者が神の世界に行くための道という意味だ」 弥生「……イオマ […]
<ホロケウの雄叫び①へ> <ホロケウの雄叫び③へ> 外に出て、数歩歩く弥生。 すると、直ぐ近くで熊とオオカミの唸る声が聞こえてくる。 弥生「え?」 弥生(N)「熊とオオカミが対峙していた。熊は身を屈めているけど、恐らくは体長は三メートルで、体重は四百キロほどありそう。……あれはヒグマだ。そのヒグマに向かい合っているのは犬……? ううん」 弥生「オオカミ……」 その時、クテキ […]