鍵谷 端哉

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【オリジナルドラマシナリオ】ホロケウの雄叫び①

<ホロケウの雄叫び②へ>   平原に吹雪が吹き荒れている。銀世界の中で一頭のオオカミが雄々しく佇み、遠吠えをあげる。 弥生(N)「ホロケウ……エゾオオカミは一八九六年に函館で、毛皮が数枚出たのが最後の目撃情報であり、絶滅したとされている」   遠吠えが段々小さくなって消える。 タイトル「ホロケウの雄叫び」 弥生(N)「北海道、旭川市の外れ。山間を抜けた先にある神居古潭。そこはアイヌ民族の人た […]

受け継がれる魂

■概要主要人数:4人時間:60分 ■ジャンル中編、現代劇 ■キャスト浅 野 達 也 ( 2 5)定食屋手伝いレ ー ラ ・ バ ザ ロ フ ( 2 1)料理人浅 野 慎 一 郎 ( 23/8 5)達也の祖父ユーリー・ バ ザ ロ フ (27)レーラの祖父 その他 ■あらすじ 浅 野 達 也 は祖父である浅 野 慎 一 郎 が営む定食屋の手伝いをしている。 店の一番人気があるメニューはボルシチ。 あ […]

【オリジナルドラマシナリオ】受け継がれる魂⑤

<受け継がれる魂④へ> 慎一郎「ようやく通じたか。って、おい。銃を忘れてるぞ」   ユーリーが外に出て、料理を始める。 ユーリー(N)「不思議だった。なぜ、敵である彼を助けたいと思ったのか。隊長たちは日本の兵に殺された。憎い気持ちはある。だが、彼は……私と同じだ。絶望的な戦場でも、料理のことを考えている。そんな気がした。だから、助けたいのだろう。私と同じ魂を持った、あの男を」   ユーリーが […]

【オリジナルドラマシナリオ】受け継がれる魂④

<受け継がれる魂③へ>  <受け継がれる魂⑤へ> 達也(N)「海幸橋門や市場橋門、正門を回ってみる。隠し味となりそうなカツオ節はもちろん、貝類やマグロのノーテンなんていうのも買い込む。お昼になり、朝ごはんも食べていなかったこともあって、休憩も兼ねて近くにお店に入ることにした」   ドアが開き、達也とレーラがお店に入る。  店の女将さん(43)が声を掛ける。 女将「いらっしゃ […]

【オリジナルドラマシナリオ】受け継がれる魂③

<受け継がれる魂②へ> <受け継がれる魂④へ> 達也(N)「手記には戦争の恐ろしさが生々しく綴られていた。レーラさんの祖父であるユーリーさんは部隊で一人だけ生き残り、怪我を負いながらも、本隊に合流するため必死で進んだ。……そこまで、読み上げたところで、レーラさんが息を詰まらせる」 レーラ「……ごめん。いつもここで辛くなる」達也「無理しないで。今日はここまででいいよ。そ、それより、早速ボ […]

【オリジナルドラマシナリオ】受け継がれる魂②

<受け継がれる魂①へ>  <受け継がれる魂③へ> 達也「……これからどうするつもりなの?」レーラ「国に帰って、祖父の手記を詳しく調べてみる。絶対に、この味を再現しないと。あと一ヶ月で、何としても」達也「何かあるの?」レーラ「料理の審査会。優勝すれば、他国の首相との食事会で出すことができる」達也「そんなすごい審査会があるんだ?」レーラ「とても名誉な大会。だから私は、是非、このボルシチで勝 […]

【オリジナルドラマシナリオ】受け継がれる魂①

<受け継がれる魂②へ>   昼の店中は客で賑わっている。 達也(N)「ビーツと玉ねぎ、ニンジン、キャベツ。そして、炒めた牛肉をじっくりと煮込んだ具だくさんの赤いスープ。ロシアの一般的な家庭料理、ボルシチ」   浅野達也(25)が注文をとる。 達也「じいちゃん、昼定と親子丼。あと、ボルシチ二丁」 達也(N)「じいちゃんの作るボルシチを目当てで、わざわざ大阪から東京にやってくる客もいるくら […]

【声劇台本】すれ違う想い

〈前の10枚シナリオへ〉 <次の10枚シナリオへ> 〈声劇用の台本一覧へ〉 ■ジャンルボイスドラマ、現代劇 ■キャスト前場 勇人(17)御影 まこと(17)沢下 ゆかり(17) ■台本 勇人(N)「俺の名前は前場勇人。人相が悪いせいか、周りからは怖がられることが多い。まあ、顔のことだけじゃなくて、喧嘩することが多いのもあるかもしれないけどな。そんな俺にも、実はちょっとした悩みがある。そ […]

【声劇台本】ノータイトル

〈前の10枚シナリオへ〉  〈次の10枚シナリオへ〉 〈声劇用の台本一覧へ〉 ■概要人数:3~4人時間:10分程度 ■ジャンルボイスドラマ、現代劇 ■キャスト加々美 歩(17)学生母    (48)歩の母前田 美紀(17)歩の友達占い師  (?)  ■台本   歩が走ってくる。 歩「(慌てて)リモコン、リモコン……あった」   歩がテレビを付ける。 ナレーター「それでは最後に星座占いです」歩「よか […]

【ドラマシナリオ】神様のプレゼント

あらすじ 会社員の山城浩平(26)は、日々、仕事に追われ淡々とした毎日を過ごしている。そんな時、生き別れの弟だという、山城隆志(16)が現れる。隆志は家出をしてきて、浩平の家に居候させてほしいと言い出す。断ることができず、隆志と住むことになる浩平。だた、隆志が来てからというもの、浩平の平穏な生活が徐々に変わっていくのだった。 ■実写ドラマ60分用 ↓こちらを押すと、本編のページへ飛べます。< […]

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