【声劇台本】西田家の受難 休日の過ごし方

【声劇台本】西田家の受難 休日の過ごし方

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■シリーズシナリオ
<シュークリーム事件> <西田怪談> <留年未遂事件> 
<幼馴染の謎の行動> <アウトドアの恐怖> <ご馳走>
<クリスマスと不思議な旅> 〈初恋の約束〉 〈初夢とおみくじ〉
〈睡眠不足?〉 〈日本の変わった文化〉

■概要
人数:5人
時間:10分

■ジャンル
ボイスドラマ、学園、コメディ

■キャスト
西田 正志
西田 清
西田 総士
西田 隆志
高坂  陽菜

■台本

正志と陽菜が並んで歩いている。

陽菜「ねえ、正志。明日は何するの?」

正志「ん? 明日?」

陽菜「ほら、祝日じゃない」

正志「あー、明日、学校休みなのか……」

陽菜「あれ? 嬉しくないの? まさか、正志って、学校が好きなタイプ?」

正志「いや、別に学校が好きなわけじゃねーけど……」

陽菜「それじゃ、なんで暗い顔をするのよ」

正志「休みって言ってもなー。休めるわけじゃねーんだよ」

陽菜「ん? 何か予定でもある、とか?」

正志「いや、別に何にもないんだけど」

陽菜「ふーん。じゃあ、暇なんだ?」

正志「んー。まあ、今のところは暇の予定かな」

陽菜「……?」

場面転換。

携帯のアラームが鳴り響く。

正志「ん、んー!」

アラームを止める。

正志「……ああ、平日でセットしてたからな。わざわざ設定し直すのも面倒だったし、しゃーねーか。……さてと、二度寝、二度寝」

勢いよくドアが開き、隆志が入って来る。

隆志「正志お兄ちゃん、あそぼ―」

正志「……清に遊んでもらえ」

隆志「えー、でも清お兄ちゃんが、正志お兄ちゃんに遊んで貰えって」

正志「ちっ! あいつ。舐めたことしやがって」

隆志「ねー! 遊ぼー! 今日、学校、お休みなんでしょー?」

正志「……総士に遊んでもらえ」

隆志「……はーい」

トボトボと部屋を出ていく。

正志「やれやれ。これでゆっくりと二度寝できるぜ」

ドタドタと足音が近づいてくる。

勢いよくドアが開き、隆志が入って来る。

隆志「正志お兄ちゃん、あそぼ―」

正志「……総士はどうした?」

隆志「いなかった」

正志「……ああ、朝練か」

隆志「あーそーぼー」

正志「はいはい。わかったよ……」

ガバッと起き上がる正志。

場面転換。

隆志「あはははは! もう一回!」

正志「はいはい」

ガチャリとドアが開き、清が入ってくる。

清「あれ? 正兄ぃ、もう起きてたの? 休日なのに珍しいね」

正志「人に押し付けておいて、よくもぬけぬけと……」

清「ああ、ごめんごめん。昨日は夜更かしし過ぎて、眠かったんだよ」

正志「起きて来たなら交代しろ。俺は二度寝する」

清「わかったよ。隆志、今度は俺と遊ぼう」

隆志「うん!」

正志「ふわー! 休日なのに、平日よりも早く起きちまったぜ……」

ガチャリとドアが開き、総士が入ってくる。

総士「ただいまー。って、あれ? 珍しいな。休日のこの時間で兄貴が起きてるなんて」

正志「これから、二度寝するとこだ。……起こすなよ」

総士「あー、腹減った。飯は?」

正志「……テーブルの上にでもあるだろ」

総士「ねーけど」

正志「無いなら、なんか作ればいいだろ」

総士が冷蔵庫を開ける音。

総士「冷蔵庫の中、なんもないけど」

正志「カップ麺とかは?」

清「昨日、兄貴が夜食で食べたのが、最後だって言ってなかった?」

正志「うっ! そうだったな」

総士「兄貴、責任取って、なんか買って来てよ」

正志「はああ? なんでだよ?」

清「でも、何かしら買いに行かないとダメなんじゃない? 正兄ぃだって、腹減って眠れないんじゃないの?」

正志「……」

グーっと腹の音が鳴る。

正志「よし! 兄貴命令だ! 総士、何か買ってこい!」

総士「パス! 兄貴の命令をきく責任なんてねーし」

正志「ぐぬぬ……」

清「じゃんけんで決めようよ。恨みっこなしでさ」

総士「いいぜ」

正志「ふん。愚か者どもめ。俺にじゃんけんで勝てると思うなよ」

総士「最初はグー!」

清「じゃん、けん」

正志「ほい!」

場面転換。

袋を持って歩く、正志。

正志「くそっ! なんで俺が買い物なんか……」

ガチャリとドアを開けて、家に入る正志。

正志「ただいまー」

総士「兄貴、遅いよ!」

正志「……殴るぞ」

場面転換。

隆志「ごちそーさまでした!」

正志「ふう。食った、食った。……よし、俺はこれから昼寝するからな! 起こすなよ! 絶対だぞ!」

総士「はいはい。おやすみ」

清「ちゃんと着替えなよ。そのまま寝て、服がシワになったら、また母さんに怒られるよ」

正志「……わかってるよ」

場面転換。

ベッドにダイブする正志。

正志「よし、寝るぞ! こうなったら夜まで寝てやる!」

その時、チャイムが鳴る。

正志「……」

清「正兄ぃー、陽菜ちゃん、来たよー」

正志「……」

場面転換。

陽菜「あー、やっぱり。昼過ぎなのに寝てたんでしょ?」

正志「……」

陽菜「ま、まあ、その……暇そうだし、仕方ないから、出かけるの付き合ってあげるわよ」

正志「……俺、出かける予定なんてねーんだけど」

陽菜「いいから、早く着替えてきなさいよ! 駅前に新しい店が出来たから、一緒に見に行くわよ」

正志「……強制イベントかよ」

場面転換。

正志と陽菜が並んで歩く。

正志「なあ、祝日って休日とも言うよな」

陽菜「そうね」

正志「……休日って、休む日って書くよな」

陽菜「そうね」

正志「俺を休ませようって思わないか?」

陽菜「思わないね」

正志「……そっか」

陽菜「うん」

正志「はあ……。これなら、まだ学校の方がよかったな……」

終わり。

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